【疑問】正直医学部ってどうなの!?

医学部受験

どうも!!現役医学生勉強アドバイザーのおGちゃんです!

今回は、医学部に関するお話です。大学生活をイメージする参考になればなーと思いますので、まあ気楽にお読みください!

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医学部ってどうなの?

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最近は世間を様々な形で賑わせて?いる医学部ですが、医学部が具体的にどんな勉強をしているのか、医学生が実際にどんな生活をしているのかは知らない人が多いと思います。そこで、今回は医学部以外の大学生の方、そして高校生、中学生に向けて医学部の実態をお教えしたいと思います。

1.医学部って何?

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まずは、医学部について簡単に知っておきましょう

医師養成課程(医学部医学科・6年制)を卒業した者には「学士(医学)」の学位(1991年以前は「医学士」の称号)が授与されるが、学士(医学)及びその他の6年制学部卒業者や修士号取得者は医学系の大学院に入学することが可能で、「博士(医学)」の学位を取得することが出来る。すなわち、医師養成課程を経ずとも博士(医学)の学位を取得できる。

医学部 - Wikipediaより引用

とのことらしいです。正直おGちゃんも入学するまでは、医学部の制度を全く知りませんでした(お恥ずかしい)。

まあ、まず医学部といっても学科が複数存在している場合が普通です。例えば医学科や看護学科、そして保健学科などが代表的な学科となっています。

今回ご紹介するのは、「医学科」のことなんですが、ほかにも多数の学科があることを頭にとめておいてください。

さて、本題に入りますが、医学部医学科は、いわゆる「医者」を養成する過程になります。日本という国が定める医師法において、医師国家試験を受験するにはこの法律が定める条件をクリアする必要があるんですね。そんな中、医学部医学科を卒業することは、医師国家試験を受験する資格を得るための一つのルートになっています。

まあ、簡単に言うと、医学部医学科はお医者さんの免許を取るための学校(本当は少し違いますが)ということになります。

特徴は何といっても卒業に最低でも6年かかるというところで、卒業した瞬間から「修士」を名乗ることができる点でしょうか?日本の大学において、卒業までに6年かかるところは、「医学部」「歯学部」「薬学部」「獣医学部」の四学部にしかありません。

どの学部も、難関と呼ばれる国家試験の受験資格を得られる学部であり、これらの学部を有する大学は「難関である」といってもいいでしょう。

2.どんな勉強をしているの?

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正直、大学によってかなりカラーが違うのですが、基本的には文部科学省が定めている、医学部の「コアカリキュラム」というものに沿って授業が実施されます。

コアカリキュラムはこちら↓

医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)、歯学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)の公表について:文部科学省

まあ、中学高校で言う「学校指導要領」みたいなものでしょうか?中学高校で教えるべきことがある程度定められているのと同じように、医学部にもある程度の指導方針が定められているということですね。

ただ、コアカリキュラムにない範囲は、各大学が独自に定めており、ここに各大学の特色が色濃く出ることになります。

それは、国公立か私立かによってもかなり変わってくるのですが、一年次は、基本的に国公立は一般の大学と同じカリキュラム構成になっています。一年次には数学や英語などの教養科目があって、二年次以降からは基礎医学(生物のパワーアップ版)があり、だんだんと臨床科目(実際に医者になるための科目)へとステップアップしていく感じです。

私学は国公立とは打って変わって、独自性がかなり強いところが多いです。例えば、関東にある聖マリアンナ医科大学は教養科目がごっそりなくなっており、一年の初めから実践的な医学の勉強が始まります。また、同じく関東の自治医科大学、東邦大学は病棟実習が4年生(本来なら5年生)から始まったりします。

また、一般的な傾向ではあるのですが、いわゆる伝統的な大学は研究に力を、新参の大学は臨床に力を注いでいる印象があります。

さて、医学部において特徴的なのはやはり「人体解剖」でしょうか。この解剖というものは、どの医学部に入っても共通で経験するものであり、医師になるならば日本においては避けて通れないものとなっています。

御献体にメスを入れることで、人体の神秘を感じ、将来医者になって人を助けるのだという自覚が芽生えてきます。

加えて、上でも説明したように「病棟実習」も外せません。実際に病棟に出て患者さんとの応対を繰り返して、適切な診断診察ができるようになったり、先輩である医師からも、適切な指導を受け、医学の知識に関しても深みを得ることができます。

3.医学部生活ってどんな感じ?

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皆さん多分、医学部生活のことって知っているようで、実は知らないような感じですよね。まあ、他学部の方はともかくとしてそりゃ高校生、中学生には想像できない世界だと思います。

昔の友人に医学部の印象を聞くと、

「ガリガリ勉強やってる変人の集まりなんでしょ?」

とおGちゃんはよく言われるのですが、半分正しくて、半分間違っています...。

医学部は、そもそも「お医者さんになるための学部」ですから、勉強はもちろんガリガリします(笑)。多分、みなさんの想像の遥か斜め上をいっているのではないでしょうか?私の体感的には、大学受験期全体の勉強量を1とすると、医学部の一年間の勉強量は軽く10ぐらいはいきます。

ですから、医学部生が勉強ばっかりしている、というイメージはある意味正しいんです。でも、ただ勉強しているだけ、と言うわけでもないんですね。

ガッツリと部活があって、ほとんどの医学生は、何かしらの部活に所属します。しかもそのうちの多くが、体育会系でかなり厳しいです!

さらに言えば、アルバイトをしている学生も多いですし、おGちゃんのように、ブログを書いてる人もいます。もちろん、友達との遊びに精を出す人も大勢いますし、医学部生の一部分を切り取れば、いわゆる大学生と同じ生活を送っていることだってあります。ちなみに、おGちゃんも、体育会系の部活に所属して、メチャクチャスポーツをやっています(笑)。

4.医学部が難しい理由

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昨今の医学部受験の難しさは、巷ではかなり有名です。最も簡単であるといわれ医学科に入るためでも、早慶の理工学部に入るだけの偏差値が必要なようです。

ここまで医学部受験が難しくなったのにはやはり理由があって、「医師」が安定的に食える最後の職業である、といわれるようになったからなんですね。

息子・娘に安定した生活を願うばかりに、子供に医学部を勧めたり、親が医師であるがために、自身の子供に後を継がせるために医学部に入れさせようとした結果、ここまでの医学部人気が舞い起こったようなんです。

ただ、今現在において、高額な授業料を払ってまで医学部に入るメリットがあるのか?と言われるようになってきており、医学部熱も少々低下傾向にあるようです。

また、景気が向上しているという国民の意識醸成によって、文系学部が一段と熱を帯びてきており、理系学部である他学部とともに、医学部の人気は低下傾向にあるようです。

しかしまあ、依然として医学部の倍率は高止まりしており、しばらくは難易度の変動はないだろうといわれてはいます。(未来のことは誰にも分りませんが(笑))

5.私が思う医学部のメリット

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一番のメリットはやはり「医学」を体系的に学ぶことができることでしょうか?

おGちゃんはかつて宇宙開発にあこがれた時代がありました。広い広い宇宙で、最新のテクノロジーを使ってロマンあふれることをやるのは、めちゃくちゃ夢がありました。

ただ、小さな宇宙ともいわれる「人体」にも心惹かれて、「人を助けたい」という心も相まって、医学部に進むことにしたんです。

日本は医療の先進国ではありませんが、医学の先進国ではあります。世界中から最新の医学論文を取り寄せ読むことができます。やはり、医師になって最新の知見を常に取り入れ続けたいと思うなら、日本の医学部に通うのが一番であると思います。

まあ、おまけ程度で、「医師免許」が取得できる可能性があるというところでしょうか?医師免許を取得していれば、日本国内に限っては、「医師」として働くことが可能です。国内で働きたくて、医者にもなりたいなら、医学部に行かない手はないでしょう。

6.結局は・・・。

長々と説明してきましたが、結局のところ医学部はほかの学部と同じように「医学」を学びたい人間が行くところです。

まあ「お金を稼ぎたいから」というう理由もまっとうな理由なので、何とも言えませんが、「医学」を学ぶ学部である以上、「医学」に興味がないなら、入ることはお勧めしません。

もし、あなたが人を助けたい、医師になって活躍したいというなら、ぜひとも医学部に入ることをお勧めします。そのあなたの夢を実現するためには医学部以上にいい進路はないといっていいでしょう。

今回は医学部の内情についてご紹介しました。少しは医学部のことについて知っていただけたでしょうか?

以上おGちゃんでした!
ではでは(^^)d