どうも。
おGちゃんです。
僕は今医学部三年生で、部活に所属せずにバイトをみっちりやっているのですが、1年前までは、部活をやりながらバイトをやっていました。
先日、そんな僕と同じように「部活とバイト」両方をしている人がどれぐらいいるのか疑問に思って、以下のようなツイートをしました。
医学部でバイトしてる人にお聞きします。
— おGちゃん (@ogchanblog) June 4, 2020
バイトと部活の両立ってできるものでしょうか?
両立できていれば、どちら優先でやってるのか、
両立できない場合はどっちをやってるのか教えていただきたいです。
医学部でバイトしてる人にお聞きします。
バイトと部活の両立ってできるものでしょうか?
両立できていれば、どちら優先でやってるのか、
両立できない場合はどっちをやってるのか教えていただきたいです。
結果から言いますと、医学部の部活とバイトは両立できます。
以上です。それ以上言うことありません。
では。
で、終わってしまってはあまりに薄っぺらいので、今回はこの結果を受けて僕が「本当に医学部で部活とバイトを両立することが可能なのか?」ということを徹底検証していきます。
そもそも医学部の部活はどれぐらいのしんどさなのか?

僕は医学部生ですが、運動部2つを2年弱兼部してきており、あまりにしんどすぎて辞めた経歴を持ってます。
この兼部していた時の経験談はこちらの医学部で兼部して地獄を見た話【ガチでつらかった事3つ】に詳しく書いてます。
その経験から医学部の部活がどれぐらいしんどいのか、言わせてもらいます。
結論としては
✔結構しんどい
です。
僕が兼部していたから、というのもあると思いますが、週4回の活動日に加え、土日はほぼ毎日部活のためにつぶれ、春夏の計4回の合宿、そして数えきれないくらいの遠征。
正直兼部していた時は、バイトなんかする暇はありませんでした。
その後、兼部を解消し、所属部活を一本化しましたが、それでも結構しんどかったです。
活動日こそ週2回に減ったものの、土日は結構練習が入ったり、試合が入ったりと大変でした。それに加え、OBやOGを「わっしょい」する懇親会やそれらイベント企画に伴う作業量などが半端なかったです。
医学部の部活は「バイト」まで考えられてないのがほとんど
僕の経験から言えば、医学部の部活は基本的に「バイトを両立すること」まで考えた活動にはなっていないと言うことができます。
では、なぜ冒頭のアンケートで「両立できる」という結果になったのでしょうか?
ちょっと深堀りしてみます。
もう一度アンケート結果をお示しします。
医学部でバイトしてる人にお聞きします。
— おGちゃん (@ogchanblog) June 4, 2020
バイトと部活の両立ってできるものでしょうか?
両立できていれば、どちら優先でやってるのか、
両立できない場合はどっちをやってるのか教えていただきたいです。
この結果を分かりやすくまとめると以下。
両立できる | 両立できない | |||
バイト優先 | 部活優先 | バイトだけ | 部活だけ | |
割合 | 16% | 58% | 16% | 10% |
両立できるか否かでは以下のような結果に。
両立できる:74%
両立できない:26%
上記のように、7割以上の医学部生が「部活とバイトは両立できる」という結果になっています。
では、翻ってその74%の内訳を見てみましょう。それが以下。
バイト優先:16%
部活優先:58%
以上ですが、圧倒的に「部活優先」が多いことが分かります。
ということは、部活にかける力の方がバイトにかける力よりも大きいということです。
つまり、バイトと部活両方をやっている医学部生のうち大半は「部活」メインでやっていると言い換えることができます。
これは、僕の準備ミスで、「完全に同じ力量で部活とバイトをやっている」という選択肢が欲しかったところではありますが、この結果からも医学部の部活は「結構力入れないとまともにはできない」ということが分かると思います。
欲張らなければ両立は可能
ここから先は推測になりますが、大半の医学生は「部活とバイトを同じ力量でやる」ことは少ないのではないでしょうか?
つまり、部活に追われてバイトなんかほとんどできない、できたとしても週1回くらいのような形、もしくはバイトに追われて部活なんかほとんど出られない、のような感じで。
実際、僕の周りで部活に所属して週2回の活動と土日の試合もこなしながら、週2回のバイトと土日の単発バイトをこなしているような「タフガイ」は見たことがありません。
したがって、両立を「片方を犠牲にして、片方に注力する」ことだと捉えるなら、間違いなく両立できるでしょう。
その代わり、部活が疎かになったり、バイトが疎かになったり、両極端であまりいいイメージはありません。
対して、「完全な両立」を両立というならば、ほぼ不可能だと思っていいでしょう。
ですから、以下のようなスタイルはそもそも無理です。
・部活に所属し全医大優勝を目指しながら、バイトで月6万円稼ぐ
・ガチで運動/活動しながら、バイトでもガチで稼ぎまくる
少し極端な例かもしれませんが、最初から完全な両立を目指すのはやめた方がいいです。そもそも無理な話ですから。
ですが、調査結果からも分かる通り、大半の医学生はどちらかに傾倒して活動しているため、次のように言い換えることもできます。
✔欲張らなければしっかりと両立することは可能
以上ですね。
医学部で〈3つ〉並立するのは不可能

またそもそも論になりますが、医学部は基本的に勉強がきついです。
これはどこの大学であっても、異論なしに認められることだと思います。
他学部の大学のシステムとは異なり、1単位でも落とせば即留年になることが一番の要因でしょう。(一部仮進級の制度あるとこもあるらしい)
つまり、医学部で部活とバイトをしようと思えば、必然的に「学業と部活とバイト」の並立をすることになるでしょう。
では、はたしてその並立は可能なのでしょうか?
学業と部活とバイトは不可能
また結論からになりますが、「3つ全部完全に並立」は不可能です。
これはどんなタフガイでも無理です。
想像してみてください。
✔試験前に死ぬほど勉強しながら、部活の練習や試合をこなし、バイトも鬼のようにこなす
まず無理だろうな、というのは経験しなくても分かると思います。
3つの観点で医学部の部活とバイトが両立可能か検証してみる

この記事のメイン部分になります。
以下に示す3つの観点から、医学部の部活とバイトが両立可能なのか検証していきます。
キャリア(仕事経験)
お金
時間
それぞれ検証していきます。
キャリア(仕事経験)
まずは、キャリアという面からですが、これに関しては医学部生のほとんどが将来は「医師として働く」ことになります。
これに際して、医学部の部活は人脈を作るという意味で格好の場所ですが、バイトに関しては将来役立つ人脈が作れるかは不明です。塾バイトなど、似たような境遇の同僚が多いため、人脈も広がるでしょうが、接客などあまり将来のキャリアに関係なさそうなバイトではあまり、人脈作りの効率がいいとは言えないでしょう。
したがって、あくまで「キャリア」という観点からは、医学部生の部活とバイトは両立できないということができます。
お金
次に、お金という面から考えてみます。
部活とバイトは、お金という観点から分類すれば以下のようになります。
部活 → 消費(お金を使う)
バイト → 生産(お金をもらう)
つまり、お金という面では部活とバイトは真逆の関係にあることになります。
お金を稼ぎつつ(バイト)、お金を使う(部活)ということ自体は非常に合理的です。
つまり、部活でお金が必要だからバイトで稼ぐという感じですね。
しかし一方で、「お金を貯める」という意味では、非常に効率が悪いです。時には、バイトで稼いだお金以上に部活で消費してしまうという、矛盾も生じてしまいます。
以上より、お金という観点から「部活とバイト」の両立は可能でしょうが、「お金を貯める」ということに限れば、むしろ両立しない方が良いでしょう。
時間
医学部生が非常に忙しいというのは一般的なイメージですが、実際にはそのイメージ以上に忙しいです。
進級に必要な試験を突破するために、勉強にかける時間は絶対に確保しなければなりませんから、残った時間を部活やバイトに充てることになります。
簡単に言うと以下ですね。
使える時間-勉強時間=部活+バイトに使える時間
前述の通り、医学部の部活は相当な時間をかけなければまともに活動することはできません。また、バイトに関しても、まとまった時間を取ることができなければ、しっかりとした金額を稼ぐことはできません。
つまり、時間という面で両立できるかを考えると、確かに両立自体は可能だと言えますが、「非常に効率の悪い」動き方になると言えます。
結論:両立は可能だが効率は悪い
以上、医学部で部活とバイトは両立できるのか徹底検証してきました。
結論としては、「両立可能、しかし両方やるのは効率という意味で筋が悪い」ということになります。
医学部では7割の人が部活に所属するという事実はあれど、それが「正しいかどうか」はだれにも分かりません。
しっかりと「自分にとって本当にやりたいことは何か」考え、そして「部活に入らずに活動していく選択」というものも視野に入れるに越したことはないでしょう。
特に、バイトでしっかりと稼ぎたいという場合は、部活は支障になる場合が多いです。
しっかりと全体を俯瞰し、最終的には自分の責任で決めることをおすすめします。
このブログでは「医学部生のバイト」、「医学部生の部活」というジャンルで沢山の記事を公開しています。
また、医学部生活に関する記事も多数公開しています。是非他の記事もご覧ください。


また、お気に入り登録、ブックマーク登録、ツイッターのフォローなどしていただいて、最新情報をお受け取り下さい。