どうも、おGちゃんです。
突然ですが、医学部生の鉄板のバイトといえば何を思い浮かべますか?
「医療事務」など事務系のバイトでしょうか?
それとも、「飲食」や「ホテル」などの接客業でしょうか?
はたまた、「家庭教師」「塾講師」など教育系でしょうか?
沢山あるとは思いますが、かつての僕は「医学部生のバイト=教育系」だとばかり思っていました。
初期のころはその考えを元に結構教育系バイトにのめりこんでいました。具体的に言うと、塾のチューターや個別指導などですね。
確かに、高学歴と言われる医学部生が、教育系のバイトをしているイメージは強いですよね。頭もよくて、教えるのもうまそうですし。
が、最近になってこんなツイートをしました。
医学部入って、バイト始めたはいいけど、
— おGちゃん (@ogchanblog) May 28, 2020
最近になって教育系(特に塾)のバイトはやめた方がいいなと思い出した。
時間が縛られるのがデカい。
・試験前→普通にバイトある
・試験中→何食わぬ顔でバイトある
・長期休み中→1番バイト必要
接客とかだとシフトは利くし、そっちの方がいいかも?
医学部入って、バイト始めたはいいけど、最近になって教育系(特に塾)のバイトはやめた方がいいなと思い出した。時間が縛られるのがデカい。
・試験前→普通にバイトある
・試験中→何食わぬ顔でバイトある
・長期休み中→1番バイト必要
接客とかだとシフトは利くし、そっちの方がいいかも?
ツイート文の通りなんですが、医学部生には「教育系のバイト」はおすすめできません。特に塾バイトは。
今回はこの内容について深堀りしていきます。
塾バイトを医学部生におすすめしない理由

結論から言えば、「自由が奪われる」からです。
では、なぜ教育系のバイトをしてしまうと自由が奪われるのか?
その理由は以下の2つです。
・時間拘束がキツい
・責任が重い
上記の通りです。
それぞれ解説していきます。
時間拘束がキツい
そもそも、バイトというものは「時間拘束」の対価として、「お給料」が支払われるものでして、時間拘束されるというのは当たり前の話です。
しかし、シフトを組んで出勤を柔軟に調整できる他のバイトとは異なり、塾のバイトは確実に「〇曜日の〇時~△時まで拘束」というのが決められてしまいます。
例えばこんな事例がありました。

すいません。7月後半から試験があるのですが、その勉強のためにお休みいただけないでしょうか?

いいけど、その分の穴は他の人に埋めてもらってね。
もし無理なら、試験とか関係なく入って。もともとは君の義務だし。
まあ、これも業種の特徴ではありますが、生徒側の都合で受講できる曜日や時間が限られてしまうことは分かるでしょう。
つまり、塾バイトは、自分のスケジュールの都合で働く時間を変更することができないということです。
これにより、必然的に試験前であろうが、部活などの別の活動で忙しかろうが、長期休暇であろうが、「同じ時間で」働かなければならないという制約ができてしまいます。
また、医学部に限らず理系の大学あるあるだと思いますが、授業が延びたり実習が延びたりすると、バイトの時間に確実に間に合わなくなります。
しっかりと生徒に「授業」や「アドバイス」を提供すべき時に先生がいなければ、それは相当な痛手ですし、生徒にも迷惑をかけてしまいますから、如何なる理由でも塾のバイトでは「遅刻することが許されない」です。
バイト先もある程度は考慮してくれるでしょうが、生徒の方からしたらたまったもんではありません。
・なぜこれなかったのか?金を返せ!!
などのクレームにつながることも多々あります。
結構シビアですよね。
✔自分の意志で働く時間を決められない
ということが、塾バイトに自由を奪われる大きな理由となっています。
責任が重い
前項でも言いましたが、塾バイトには必ず教えを受け持つ「生徒」がいます。
特に、塾講師系のバイトでは、自分が専任で担当する生徒ができることも少なくありません。
もちろん、専任で受け持つと、その生徒との信頼関係もできやすく、仲良くなることでより深い内容まで勉強を教えることができるようになります。
それとともにやりがいも上がりますし、自分の教える力も上がるため、一石二鳥のように思えますが、同時にそれによる自分の講師としての責任も重くなります。

この子の命運は僕に託されているのか…。
もし僕がこのバイトを辞めたら、この子はどうなってしまうんだろう。
結構重圧だな…。
僕はバイトをしながら、上記のようなことを何度も思ってました。
確かに、バイトとしては塾バイトは教えることが楽しければ続きますし、やりがいもあるかもしれませんが、それにより自分の生活が受ける縛りの方が大きいです。
最終的には、そのあたりの釣り合いを見て、塾バイトをやるかどうか決めればいいと思います。
重い責任は、将来的に「人の命を預かる」という医学生だからこそ、先に経験しておくというのも考え方としてはアリだと思いますが、学生の頃から「重すぎる責任のせいで楽しめない」バイトはやめた方がいいかもしれません。
余談:塾バイトはおいしくない
ここまで、塾バイトはおすすめできないという話をしてきましたが、実際のところ医学部生で塾バイトをやっている人は多いです。
その理由として、「給料がいい」ということが挙げられます。
確かに、1コマ当たりのコマ給料は大体1300円~/コマであり高いように見えるかもしれません。
しかしながら、塾の1コマは80分~120分程度と長く、時給換算では平均1263円※と普通の他業種のバイトとさほど変わりません。
※求人ボックス・給料ナビによる
また、通常、塾系のバイトは中高生が主な顧客層となりますから、16:00~など午後からの就業で、かつ1人当たりの授業時間は1コマ程度、多くても1日3コマ程度ですから、一回のバイトで稼げる金額は限られてしまいます。
週1回、2コマ(3時間程度)、時給1263円を1か月行った場合
1263円/時×3時間×4回/月=15156円
上記のように、塾バイトでは一般的な週1回の勤務では月に1万円強の収入しか得られないことになります。
対して、多職種のバイトであれば時給こそ1000円ほどになりますが、週2回程度が普通であり、1回5時間程度と考えると、
1000円/時間×5時間×2回/週×4週/月=40000円
上記の通り4万円程度は稼げることになります。
塾系のバイトでこれと同じぐらい稼ごうと持った場合、3つの職場を掛け持ちしなければならず、あまり現実的ではありません。また、それぞれの職場で生徒を受け持つという責任が生じますから、割に合わないでしょう。
したがって、同じバイトをするにしても、時給がいいはずの塾系バイトよりも、他の職種のバイトの方が「割がいい」ことになります。
結論として、
✔塾系のバイトはおいしくない
ということが言えるでしょう。
逆におすすめな教育系バイト

塾系のバイトがおすすめでない、とは言いましたが逆におすすめの教育系バイトというものもあります。
最もおすすめなのが「オンライン家庭教師」で、次点が「家庭教師」です。
文字通り「オンライン家庭教師」は、オンラインでの家庭教師になります。
時間に縛られず、自分の好きなタイミングでバイトをできるというのが一番のメリットになります。
一番の有名どころは「マナボ」でしょうか。
僕も一時期お世話になっていました。
もう一つが、家庭教師ですが、こちらは「自由が利く」という点で、圧倒的に個人契約での働き方がおすすめです。
これらの教育系バイトについては、また別記事にて詳しくまとめます。
まとめ
今回は医学生がするバイトの中でもかなりポピュラーな「塾バイト」について書いてきました。
もちろん、今回は「おすすめしない」という趣旨で書いてきましたが、人によっては天職だと感じる場合もあると思います。
それはそれで、自分の好きなことでお金を稼げるという意味では良いのではないでしょうか?
最後にどんなバイトをするか決めるのは自分自身ですので、この記事は参考程度にとどめてください。
なお、このブログでは医学部生のバイトに関する記事に限らず、沢山の医学部生活に関する記事をアップしています。
是非他の記事もお読みください。

