医学部の授業が死ぬほどつまらない理由〈3つある/乗り切る方法も解説〉

医学の勉強
悩める医学生
悩める医学生

医学部で授業を受けてると、「この授業意味あるのか?」とか思ってしまうほどあまりにつまらない。他にもつまらないと思っている人がいるなら、その理由を共有したい。

つまらない授業をどうやって乗り越えていけばいいのか、知りたい。

上記のような悩みに答えます。

この記事の内容

医学部の授業がつまらない理由解説 → 3つ

医学部のつまらない授業時間を、楽しく有意義な時間に変える方法の提案

この記事を書いている僕は現在、医学部3年生。

例に漏れず、1、2年生で教養科目、基礎医学に取り組むわけですが、つまらない授業があまりに多すぎた記憶があります。

周りの友達も、授業中は大抵寝ているか、自分の勉強をしているかのどっちかでした。(ゲームしてるやつもいた)

今回はその経験から、なぜ医学部の授業がつまらないのか、そしてどうやったらその苦痛の時間を「より良い時間」に変えられるのか、示していきたいと思います。

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医学部の授業がつまらない理由~3つ~

僕がこれまで授業を受けてきた限りでは、医学部の授業がつまらない理由は3つあります。それが以下。

✔話が分かりにくい

✔内容に興味がない

✔意味のない時間が多い

以上3つです。

全部僕の経験から導き出した理由ではありますが、結構多くの大学で当てはまるんじゃないかなと思います。

1つずつ解説していきます。

✔話が分かりにくい

そもそも論ではありますが、基本的に医学部の授業は、

・分かりにくいのがデフォルト

です。

その「分かりにくい」ということの根底にあるのは、「内容の高度さ」だったり「話の進むスピードが速い」だったりいろいろあると思いますが、

結局は、全て「教授の授業が下手くそ」ということに尽きると思います。

しょうがないことではあるんですが、そもそも医学部の教授というものは高校までのように「授業をする訓練」を受けてきていません。

教授の多くは「東京大学・京都大学」に代表されるようないわゆる賢い大学出身で、頭はいいです。世の中に役立つ素晴らしい研究もできます。しかしながら、教師として優秀かと言えば、ほとんどそうではないでしょう。

分かりやすく話そうともしないし、なんなら分かりやすい授業をしようという気もありません。的を射ない説明で逆に頭がこんがらがったり、わざわざ難しい単語で生徒を惑わせてきたり。

ただ、彼らはどっちかと言えば「研究」の方のプロですから、『分かりやすい』を要求するのは少し無理があるのかもしれませんね。

僕の大学の教授も例に漏れず頭でっかちで話が下手くそすぎる人が多かったです。

1つのことを説明するのに回りくどい話をしだしたり、挙句の果てには自分の研究成果を自慢してきたり。

そんなの生徒からしてみたら微塵も興味ないですよね。止めてほしいものです。

✔内容に興味がない

これまたそもそも論になります。

医学部の教養の授業や、基礎医学の授業は基本的に難しいです。そして、

・興味のない内容が多い

です。

もちろん、個人差はあると思います。

将来的に基礎医学の分野に進みたいですとか、教養の経済学や法学が大好きなんだ、という方もたまに見かけます。

が、大半は興味のない分野で、試験を突破するためだけに受けている感がどの授業でもあります。

これは臨床の講義であっても同じで、興味のない内容は、全く授業を受けようという気になりません。

ですから、興味のある人にノートや要点は押さえてもらって、それを使って試験勉強するという感じになります。

だって本当に興味のないことは、興味ないですもんね。

あ、もちろん僕も好きな分野はあって、教養では実際に経済学の授業を受けていました。

しかしながら、結局は興味のない授業が大半で、

「嫌気性菌がぁ~」とか「数学のこの分布はぁ~」とか「物理学の基本原則に照らし合わせるとぉ~」とか、本当にどうでもいい、興味のない内容がほとんどでした。

✔意味のない時間が多い

僕としては、これが1番なんじゃないかな、と思います。

大学にもよりますが、医学部の授業には

・本当に意味のない時間が多い

です。

例えば、教授や先生側の自己満足のために実施される小テストや、自身の研究結果を誇らしげに語る無意味な時間。時には的外れなことを生徒に質問して、それに強制的に答えさせるような時間も。

もちろん、それらが有意義になることもあります。

国家試験やCBTに向けた問題演習や、授業内容を振り返るために行われる振り返りや、まとめなんかは有意義な時間になります。

しかしこれまた大抵のことが無意味であることは間違いありません。

医学部では往々にして、教授などの教える側の研究内容や趣味嗜好が試験問題に出されたりします。

つまり「教授の好きな内容を試験に出す」わけで、そのために授業が行われます。が、はっきり言って無意味の極みです。

なぜなら、そんな内容は

・国家試験でもCBTでも問われないから

です。

僕たち医学生が今学ぶべきことは全て「国家試験やCBTに向けて役立つ」ものであるべきでしょう。

なぜなら「時間がない」から。

学ぶべきことは膨大で、できなきゃならないことも多数あるのに、教授の趣味嗜好に付き合っている時間はありません。6年間という長い時間が設定されているのも、学ぶべきことが多いからでしょう。

『頼むからもうちょっと的を絞って教えてくれ』

と医学部生活で何度思うことか。

その無意味な時間があるなら、もっと有意義な勉強に使いたいと思うのは当然ですし、その時間で自分が興味を持てる分野の勉強をしたいと思うのもごく普通のことだと思います。

少ない時間をわざわざ使って、せっかく授業を受けているのに、そこで習った内容が専門に進む人以外、「今後一生使わないような内容」なら、やっぱりやる気も失せますよね。

補足ですが、医学を学ぶことが無意味だとは思いません。

興味の持てる内容や、将来に役立つ内容なら聞いていても損はないと思います。

しかし、その内容が自己満足の内容だったり、生徒のことを考えていない内容だったりするとがっかりする、という意味です。

「つまらない時間」を「楽しい・意義ある」時間に

さて、ここまではどうして医学部の授業がつまらないのかということについて考察してきました。

ここでは、その条件を前提に、どうやったら医学部の授業時間を楽しく、意義ある時間にできるのか僕なりに提案したいと思います。

そもそも意義ある時間とは?

提案する前に、1つ前提を示しておきます。

僕の中での意義ある時間は次のような定義です。

✔将来に役立つ時間

✔全力で楽しめる時間

✔大きく成長できる時間

以上の定義が「意義ある時間」だと思っています。

例えば、「眠る」こともある意味将来に役立つ時間かもしれませんし、「ゲームする」ことにも突き詰めれば意味があるかもしれません。

個人個人で、意義のある時間を生み出す行動は異なると思いますが、概ね以上の要素を満たせば、意義ある時間だと言えるのではないでしょうか。

提案:3つご紹介

早速ですが、意義ある時間にするための提案を3つご紹介します。

それが以下。

✔自分の趣味にトライしてみる

✔思いっきり遊んでみる

✔自分の好きな勉強に取り組む

以上3つです。

それぞれ簡単に解説していきます。

注意

決して授業を受けないことを推奨しているわけではないので悪しからず。

✔自分の趣味にトライしてみる

あまりにも授業がつまらなく、勉強自体もやる気が出ないというときは、自分の趣味に没頭してみるのもいいかもしれません。

代表的なので言えば、「読書」や「運動」でしょうか。

もちろん、授業中にやるとは言っても、教室内でやるのは授業をしている方への冒涜になりますので、やるなら外で。(とは言えどもたいてい教室内でやることになる)

実例としてですが、僕は自分のやりたい記事作りなどをパソコンでやっていたりします。意外と集中できて捗るので、やるならおすすめかもしれません(そんなことやる人いないでしょうけど)

授業中に「この授業は聞いても意味がない」「聞くだけ無駄だ」と思うと、大抵自分のやりたいことをしています。

✔思いっきり遊んでみる

時には思いっきり遊んでみるのも手かもしれません。

僕の知っている限りですが、きちんと計画立てて日本一周旅行をしている人もいますし、もう少し身近な感じだと授業を休んでユニバやディズニー等少し遠方まで足を延ばしている人は大勢います。

1日中睡眠をとったっていいし(遊びかは分からないけど)、1日中ゲームに費やしたっていいです。

もちろん、何度も言いますが利用は計画的に。しっかりと出席要件を満たしているかどうか確認して、留年だけは避けるようにしてください。

普段、ずっと座っているだけでは味わえなかったような経験や、学びが外の世界には必ずあります。

大学生の中でも医学生は結構自由時間が少ない方ですから、その経験のための時間を捻出するには「意味のない授業時間」はうってつけです。

✔自分の好きな勉強に取り組む

僕は授業時間中にやるとしたらこれが1番いいと思います。

身近な普段できないことと言えば、自分のやりたい勉強でしょう。

聞いてて意味をなさないような、念仏のような授業であっても、自分のしたい勉強をしていれば確実に有意義な時間にできます。

例えばですが、医学のことであれば国家試験予備校の映像授業を見たりして先取りするだとか、現在進行形で進んでいる授業の試験範囲を先にすべて終わらせるだとか、考えればたくさんありますね。

また、医学以外でも「金融」のことを自分で学んだっていいし、法律に興味があるなら法律のことを自分で学んだって良い。

極論、どこの大学でもそうですが、

・試験さえ受かってしまえばあとはどうでもいい

訳です。

重要なのはプロセスよりも、結果。

最終的に良い成績を収められるのであれば、高校までとは違って大学は本来何を学んだっていいはず。

医学もしっかりと大学の試験は突破できるレベルまでやり、自分の学びたいことも精一杯学ぶ。理想の状態ですよね。

余談:医学部の授業をまともに聞くのは少数派

さて、僕が小耳にはさんだ話で恐縮なのですが、とある日本トップクラスの大学では一切出席がとられないそうです。

そのため、その大学ではほとんど授業中に人がいないのだとか。

まあ、当たり前っちゃ当たり前で、自分のやりたいことを学びに来ているのだから、意味のない授業はそりゃ切りますよね、って話です。

知りたくもないつまらない理論を聞かされたところで、自分の身にはならないし、将来的にも役立つかどうかわかりません。

それよりも、やっぱり今自分が学びたいと思うことを積極的に学んでいく姿勢が大事だと思います。

もしも、あなたが大学で成績優秀者になりたいなら、授業は一言一句聞き漏らさない方がいいでしょう。なぜなら、ニッチなところを試験に出されるからです。

授業中にしか言ってなかったようなところとか、教授の趣味嗜好がふんだんに含まれた問題とか。(まあ、解けたところで意味ないような問題ですけど。)

ですから、大学の試験で上位を狙っているとかであれば授業はきっちりと聞く事をおすすめします。

まとめ:けっきょく言いたかったこと

さて、長々とお話してきましたが言いたかったことは一つ。

・意義なき時間を意義ある時間にできたら幸せよね

ということです。

もちろん、意義ある時間がすべてだとは言いません。

ぼーっと何もしない時間だって時には必要だし、無気力に過ごす時間だってストレス軽減には役立つはずです。

しかし、せっかく医学部にいるんですから、もっと世間のこと知ってみたりとか、視野を広げるのもいいんじゃないのかなと思います。

どうせ医学は死ぬほどやるわけですし。

細切れの時間を有意義に使うことができれば、きっと視野も広がります。

そう思いませんか?

視野が広がれば、いずれどこかでつながってきます。

その繋がりを求めるために今はたくさんのことに手を出してみる。挑戦してみる。その少しの努力が多分人生を大きく変えるんだと思います。

僕のブログでは、こんな感じで医学部生活の小噺や、勉強法などなどコラムのようなものを多数書いております。

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