
iPadを使って勉強を始めたいけど、本当にiPadだけで事足りるの?
これまで紙媒体で勉強することが多かったけど、急にiPadに変えて勉強しても大丈夫なの?
iPadで勉強するのと、紙で勉強するのは具体的にどう違うのか知りたい。
こういった疑問に答えます。
✔医学の勉強がすべてiPadで完結してしまう理由
✔医学の勉強にiPad勉強を導入するメリット・デメリット
✔僕が紙勉強からiPad勉強に移行して変わったこと
この記事を書いている僕は現在医学部3年生。
正直に言いますが、大学受験~医学部1年生の前半に至るまで、僕は完璧な紙勉強信者でした。

デジタルで勉強なんて甘えだ。
紙にしっかり描いて、自分の体に染み込ませて覚えさせることこそが、最良の勉強法だ。
と、本気で思っていました。
それが、今では紙をほぼ使わず、iPad Proとパソコンのみで勉強する日々。
21年という人生の間で、ここまで大きく信条も、方針も転換させられたのは、この出来事くらいです。
それぐらい、iPad(デジタル)での勉強はインパクトあるものでした。
この記事では、そんな僕が最終的に到達した「医学部の勉強は全てiPadで足りる」という結論と、その理由をメインにお伝えしていきたいと思います。
医学の勉強は全てiPadで完結する

冒頭でもタイトルでも言ってますが、
・医学の勉強は全てiPadで完結
します。
これだけは言っておきますが、決して紙の勉強が悪いとかではありません。
効率などあらゆる要因を統合して考えると、自然と結論が「全部iPadでいい」となってしまうということです。
全てiPadで完結してしまう理由
世の中には、「iPad勉強」を推す記事はあっても、その理由を解説している記事はありません。
現に、僕は医学部の先輩から熱弁されてやっとデジタル(最初はただのタブレット)勉強を始めたくらいですから。
ここではしっかりとその理由を挙げていきます。
それが以下。
✔紙でできることが全てできる
✔教科書を含めたあらゆる媒体を一つにできる
✔コピーなど共有に大変な作業が不要になる
以上3つです。
本当はもっとたくさん理由がありますが、上記が大半を占めます。
✔紙でできることが全てできる
iPadでは、紙でできることがほぼ全てできます。
例えば以下のような事です。
✔書く
✔消す
✔保管する
紙での勉強は基本的に色ペンを使って、重要事項を分かり易く「まとめたり」だとか、覚えたいことを書きなぐるなどがメインになってくると思います。
その中でも、やはり「書いて」「消せる」という機能は基本的な機能ですが、iPadではそれが当たり前に使えるのはもちろん、これに「移動」という概念も加わってきます。
例えばですが、通常紙であれば一度書いたものを別のところに移動させようと思えば、一度消して同じものを別の場所に書くことになると思います。
しかし、これがiPadですと、その書いたものを一瞬でコピー&ペーストできるため、余計な手間がかかりません。
つまり、紙でできること+αができるということになります。
また、紙はノートやファイルにまとめて保管しておく形になりますが、それがiPadではデータで保管できるということになります。
物理的な場所を取りませんから、紙よりも省スペースですし、クラウドなど外部に保管しておけばなくなる心配もありません。
✔教科書を含めたあらゆる媒体を一つにできる
iPadですべて完結できるということの大きな理由として、「iPadでは、医学の勉強に必要なあらゆる媒体を一つにできる」ということが挙げられます。
例えば以下のようなもの。
・重い専門的な教科書
・病みえなど、勉強に必要な参考書
・授業で使うレジュメ
・暗記、まとめのためのノート
・3Dアトラスなどの便利なツール
・クラウドなどのデータ保管庫
etc...
上記のように、僕が知る限りですが、少なくとも医学の「勉強に」必要なものは全てiPadに入れることができます。
これがかなり大きな要因でして、カバンに入る紙類を極限まで減らすことができるばかりか、そこにデジタルを一枚噛ませることによって、情報管理が非常に簡単になります。
例えば、ノートを数10冊作った場合、そのノートに何が書いてあるかは中身を見ないと分かりませんし、細かな内容までは精査しなければもう一度知識として得ることは難しいです。
しかし、これがiPadになった場合、PDFの一括検索などで一瞬で自分の欲しい知識までたどり着きます。
また、iPad一台で、「ノートを開きながら教科書を開き、さらにネットの情報も参考にしながら勉強する」というマルチタスキングをこなせることから、これだけでもiPadですべてが完結できるということは理解してもらえるはずです。
すなわち、iPadの画面、11インチ程度のサイズでコンパクトにあらゆるタスクをこなせてしまうということです。
もう、数キロもある本を持ち運ばなくてもいいですし、それらを机の上に広げる手間も、目次を読んで引いてくる手間もかかりません。
僕の場合、iPadを立ち上げて、自分の使いたいノートと参考書にアクセスして勉強を始める場合にかかる時間は平均で5秒程度です。
これが紙であった場合は、「参考書を開き、ノートを開き、筆記用具を用意して」と手間がかかる上に重く、電車内などの狭い場所ではできません。
✔コピーなど共有に大変な作業が不要になる
紙を使った勉強で一番大変なのは間違いなく「共有」です。
特に、授業で取ったノートや、メモの入ったレジュメの共有などは、スキャンなどの手間がいるため非常に大変です。
それをいちいち印刷して、必要な人に渡したり、ファイルに保管したりなど相当な手間になります。
これがiPadで勉強するようになれば、一切の手間がかからなくなります。
例えばですが、Good Notesなどのノートアプリでは自分が書いたノートを即座にPDF化して、ラインやGoogle Drive、SNSなどで共有を行うことができます。
つまり、
・共有が一瞬でできる
ということです。

膨大な量の勉強を短期間でこなさなければならない医学生にとって、ただノートをまとめたり共有するだけの時間を使うことは非常にリスキーです。
その時間をiPadという端末一台ですべて勉強に回せるのだとしたら、こんなにいいことはありません。
おさらい
ここまで、iPadで医学の勉強がすべてこなせてしまう理由を説明してきました。
もう一度その理由をまとめておきます。
✔紙でできることが全てできる
✔教科書を含めたあらゆる媒体を一つにできる
✔コピーなど共有に大変な作業が不要になる
上記ですね。
次項以降、具体的にiPad勉強になって何が変わるのかを説明していきます。
紙勉強からiPad勉強に移行して変わったこと

もともと、紙信者だった僕ですが、今ではほぼ全てiPadでこなすようになっています。
iPad勉強になり、変わったのが以下。
✔満足感が減った
✔モノが減った
✔勉強できる時間が増えた
✔デジタルに強くなった
以上ですね。
それぞれ解説していきます。
唯一のデメリット:満足感が減った
先に、僕がiPad勉強を始めて後悔していることをお伝えしておきます
それが、
・紙勉強ほどの「勉強した感」がない
ということ。
紙では、自分が勉強してきた量を「紙の多さ」として一目で理解することができ、それがある意味自身につながっていました。
しかし、それがiPadになると一台にまとめられてしまうため、なかなか「勉強量」は見えにくいです。
ただ、そのデメリットもiPadに慣れていくにつれ薄れていき、今ではiPadでもしっかりと「勉強した」という達成感を感じることができるようになっています。

✔モノが減った
iPad勉強に変えて目に見えて変わったことの一つです。
具体的には以下のようなモノが減りました。
・普段持ち歩いていた筆記用具→付箋、マーカー、シャーペン、ボールペンなど
・書き込むためのノート
・医学部で使うような重たい参考書
・暗記シート(赤シート)
・授業中のレジュメ
今では、上記のようなものを持ち歩くことはほとんどありません。
なんなら大学にも置いていません。
全てiPadで十分になってしまうからです。
無論、サインをするために必要なペンや、最低限のシャーペンは所持していますが、それ以外は不所持です。
ノート、レジュメは全てデータとしてiPadに保管しており、書き込みも全てiPadです。
参考書は「電子書籍版」があるものは電子書籍で。それ以外は購入した教科書をPDF化して保管していますのでいつでも参考可能な状態です。
また、僕は暗記によく「赤セルシート」を使いますが、これも全てアプリがありますので、それを使っています。
今までは、参考書だけで20キロ近い時などあったため、まるで軍隊の訓練かのようにカバンが重かったのですが、今ではカバンの中にはiPadと、最低限の筆記用具ぐらいしか入っていません。
・iPad Pro(700gくらい)
・黒ペン&シャーペン&消しゴム1個ずつ
・財布
・スマホ
合わせて多分1キロ行くか行かないかだと思います。
最低限のモノだけ持ち運んでいれば、体力も削られませんし、無駄なスペースもとられません。
重くもないので、肩こりや姿勢が崩れたりすることも少なくなりました。
メリットだらけです。
✔勉強できる時間が増えた
iPad勉強を始めるまでは、試験資料を全て印刷して手元に置いていないと気が済まない質でした。
そのため、試験資料を大学にあるコピー機などでコピーしたり、友人から大学のレジュメをもらうためにコピーしたりと、非常に時間を食っていました。
多分、コピーだけで1回1時間くらいは取られていたと思います。
それがiPad勉強では全てiPadで完結するため、それら時間がフリーになりました。空いた分は自分の勉強時間に回すことができるようになりましたし、勉強が効率よく進むようになりました。
また、電車内など、通常教科書や参考書を広げられないところでも、iPadであれば簡単に閲覧可能であるため、細切れの時間を勉強に使い、勉強効率を上げることもできました。
結果的に、iPad勉強に変えることで「勉強できる時間」が増えました。
✔デジタルに強くなった
僕自身、もともとデジタルは強い方ではありましたが、iPadを使ったいわゆる「感覚的な」デジタルには不慣れでした。
それが、iPadを使うことによってかなり感覚として身につくようになり、
こういうことをしたい → こうすればいい
という発想が簡単に出てくるようになりました。
つまり感覚的にデジタルに慣れたわけです。
このメリットは現時点でも有用だと思いますが、それよりも将来的に役立つということの方が大きいと感じています。
現在、医師の世界ではあまりデジタルというものは広がっていませんが、現段階でもカルテは電子カルテですし、業務内容の引継ぎも、一部ではiPadが導入されるようになっています。
また、これから医師の仕事にデジタルが入ってくることも明白です。
つまり、将来的な仕事に「デジタル」は必須であるというわけです
「デジタル」ができない医師は「使えない医師」として認識され、「デジタル慣れ」していることが給料の差にも反映されるようになるかもしれません。
つまりは、「デジタル」に不慣れ=将来のキャリアに相当な不利、と考えられるため、今の段階から「デジタル」に慣れておくことは大きなメリットになるでしょう。
まとめ
以上、医学の勉強にはiPadだけで十分だ、というお話をしてきました。
以下、簡単に内容をまとめてみます。
✔医学の勉強はiPad一台ですべて完結 → 紙はいらない
✔iPad勉強はメリット沢山(デメリットも一部) → キャリアや勉強時間に影響
以上のような感じです。
また、最終的な結論としてですが、たとえ今「紙勉強に慣れている」人であっても、「iPad勉強」に慣れることは可能です。
それは、「紙勉強信者」であった僕が「iPad勉強に」慣れることができたことからも分かっていただけるでしょう。
僕のブログでは、iPad勉強のことはもちろん、デジタル全般の話、医学生が読んでいて「ためになる」記事をたくさんアップしています。
今後も多く記事をアップしていく予定ですので、是非お気に入り登録やツイッターフォローなどで最新情報を受け取ってください。
関連記事も以下に置いておきます。
そちらも是非。


