
医学部でもうすぐ解剖実習が始まるんだけど、服装はどんなのにしたらいいんだろう?
やっぱり特殊な実習だし、特殊な道具が必要なのかな?
できるだけ他の医学生と差をつけられるようなおすすめの道具ってないかな?あったら教えてほしい。
上記のような悩みを解決します。
解剖実習で必要な道具・服装を紹介
紹介した道具・服装の使い方
解剖実習で他の人と差をつけるポイント
この記事を書いている僕は現在医学部3年生。
昨年2019年の4月~6月に解剖実習を経験しました。
3か月という長い期間、本当に大変で何とか工夫をして乗り越えてきましたが、その工夫の内容と乗り越えるためのツールを紹介したいと思ってこの記事を書いています。
今回紹介するツールを使って、最終的には解剖実習自体、学年上位20%以内の成績で終えることができたので、参考にしてもらっても大丈夫です。
ちなみに、解剖実習が大変だった経験談と乗り切るポイントは別記事で紹介していますのでこちらをご覧ください。
解剖実習に最低限必要な道具は二つ

解剖実習に「最低限」必要な道具はたったの二つです。それが以下。
✔解剖実習着
✔解剖セット
以上2つです。
それぞれ少し解説していきます。
解剖実習着
医学部に限らず、理系の大学では実験の際に白衣を着用します。
その場合、市販の白衣でも十分対応できるのですが、医学部の解剖実習の場合は少し特殊で、液体が内部に浸透しない「実習着」を別途調達する必要があります。
すなわち、解剖用に設計された白衣である必要があるわけですが、実はこの「解剖実習着」は世間に出回らないもので、医学部を通じて購入する必要があります。
したがって、この解剖実習着に関しては、市販のものというよりは大学を通じて購入した方が良いと思われます。
なお、選ぶ際は
✔自分に合ったサイズ
をしっかりと選ぶとよいでしょう。
医学部向けというニッチな商品の為、サイズが合わなかったり、素材が肌に合わなかったりということは高い確率で起こり得ます。
しっかりと試着したうえで、購入することをおすすめします。
解剖セット
医学部の解剖になくてはならないのが、解剖セットです。
大抵は以下の内容で構成されています。
✔メス(替え刃付き)
✔ハサミ(数本)
✔ピンセット(2~3本)
✔ルーペ
上記の4点が揃っていれば、購入してもまず間違いはないと言えるでしょう。
ただし、市販の道具には「人体解剖」前提の道具が含まれていない場合がありますので、注意して購入する必要があります。
人体解剖特有の道具としては「メス(医療機器)」が挙げられます。
心配な場合は、大学の一括購入などで調達するといいでしょう。
一応、おすすめの解剖道具セットを紹介しておきます。
※なお、上記のセットはメスが付属していませんので、使用する場合は別途メスを調達する必要があるので注意してください。
解剖実習で必須な道具3選

ここまでは、その道具がないと「実習自体が成り立たない」道具たちを紹介してきました。
ここでは、その道具がないと、「あまりスムーズに解剖実習が進まない」道具たちを紹介していきます。
それが以下の3つです。
✔捨てられる服
✔マスク
✔サンダル等濡れてもいい靴
上記全て「必須」ではないですが、ほぼ絶対必要に駆られるものという意味で、必須な道具として紹介させていただきます。
それぞれ解説していきます。
捨てられる服
解剖実習が大変な理由として「臭い」ということことが挙げられます。
メインの匂いは「ホルムアルデヒド」という物質の匂いで、これがかなり強烈です。
この匂い対策のために後ほど紹介する「マスク」と、ここで紹介する「捨てられる服」が必須になってきます。
まず、捨てられる服の方ですが、ホルマリンの匂いは皆さんが思っている以上に強烈で、特に実習初期は慣れるまで非常に時間がかかります。
その匂いは、当たり前ですが、実習着にも染みつき、その下に来ている服にも染みつきます。
大抵の医学生が下着や軽いシャツに、実習着を羽織りますから、その下着や軽いシャツにも染みつくわけです。その匂いの付いた服は、とてもじゃないですが外で着れるような匂いには戻りません。
どれだけ洗っても、どれだけ干しても、消臭剤を使ってもずっと残ってしまいます。
ですから、一番いいのは解剖実習の為だけに、下着や服装を調達してしまうことです。
どうせ捨ててしまうような服ですから、比較的安いものを大量に買っておくことをおすすめします。
ちなみに、僕が使っていたのは以下のTシャツです。
もし購入する場合は、こちらの【臭い?しんどい?】医学部の解剖実習が大変だった話〈乗り切るポイント教えます〉でも紹介しているように寒さ対策に長袖を購入することをおすすめします。
あと、細かいことではありますが、解剖実習中に目立たない色としてネイビーなどの黒色系のものをおすすめしておきます。
マスク
匂い対策のメインともいえる道具、それがマスクですが、通常のマスクではホルムアルデヒドの対策はできません。
それは、通常のマスクではホルムアルデヒドが通過してしまい、体内に直接入ってしまうから。
ホルムアルデヒドはかなり有害で、長い間直接吸入していると、確実に身体に悪影響を及ぼします。
その対策のためのマスクは、特殊な吸引作用を持つモノでなくてはなりません。
ちなみに、僕のおすすめは以下。
見た目は結構いかついですが、吸収性能は他のマスクと比べて群を抜いて高いです。
時折、解剖実習で気分が悪くなって卒倒してしまう、という方がいますが、その理由の大半は「ホルムアルデヒド」を吸引しすぎたせいです。
実習前に、大学からおすすめのマスクが周知されるとは思いますが、それらマスクよりもさらに性能の高いものとなっており、本当に安心して実習に取り組むことができます。
ホルムアルデヒドの吸引を防ぎ、体調の悪化を防ぐためにも、高い性能を持ったマスクを一つでも持っておくことをおすすめします。
サンダルなど濡れてもいい靴
解剖実習では、沢山の液体が飛び散ります。
また、清掃する際などに水を多量に用いるため、靴は濡れてもいいものを選ぶことをおすすめします。
よく解剖実習では「濡れてもいい長靴」などがおすすめに挙げられますが、長靴は正直おすすめできません。
それは
蒸れて暑い
からです。
長時間の実習の間に、汗もかきますし蒸れて臭くなります。それだけでしたらいいんですが、さらに密閉空間なので、靴内部が暑くなってしまい、集中しにくくなってしまいます。
ですから、できるだけ通気性が良く、水はけもよいものが解剖実習中には適しているでしょう。
実際に僕はクロックスを履いて解剖実習には挑んでいました。
購入する場合、できるだけ安く抑えるためにも無地のものがおすすめです。
まとめ
以上、解剖実習で必須と言われるツール、服装を5つまとめてきました。
いかがでしたでしょうか?
医学部における解剖実習は、長く大変なものではありますが、自分に合ったツールを用いることで、比較的楽に突破することができるようになります。
試験を突破するためにも用いるツールを自分に合ったものを選ぶということは大切になってきます。
自分に合ったもので実習を突破すれば、自信もついてきます。
是非、自分なりにも合ったものを探してみてください。
なお、勉強方法やおすすめの参考書は別途詳しく紹介しています。
そちらも併せてご覧ください。


