
医学部でiPadが必要なんだけど、どうやって選んでいいか分からない。
実際に医学部でiPadを使っている人に、選んだ基準を教えてもらいたい。
iPadのモデルが沢山ありすぎて、よく違いが分からない。違いを分かりやすく教えてほしい。
上記のような悩みを解決します。
・現役医学生が教える自分に合ったiPadを選ぶ基準
・たくさんあるiPadのモデルの違いを分かりやすく解説
・結局どのiPadがおすすめになるのか?
この記事を書いている僕は、医学部三年生。
2020年4月現在、医学部用にiPadを購入して、生活のあらゆることに使うようになってから早1年が経とうとしています。
ちなみに、iPad自体は中学生のころから使ってきていて、初代から現在のモデルまでほぼすべてを使ったことがあります。
この記事の内容はそんな僕が徹底的にリサーチして、実際に使ってみた感想を交えて作っていますので、信頼してもらって大丈夫です。
手っ取り早くおすすめのiPadだけ知りたいという方はこちらの【おすすめは?】医学部向けのiPadを徹底比較してみたをお読み下さい。
医学生がiPadを選ぶ際に使うべき基準

正直、デジタルに不慣れな人が、急に自分に合ったiPadを選ぶことは本当に難しいです。
ですが、僕なりに考えてみた結果、医学生がiPadを選ぶ際に基準にすべきことはたったの3つしかありません。
それが以下。
✔手書きに使うか否か
✔サイズ
✔価格
以上3点です。
あまりに簡潔すぎて、ちょっと驚くかもしれませんが、この3つで事足ります。難しい用語は不要です。
ここからは、上記3つの基準について解説していきます。
前提:iPadのモデルはどれだけあるか
と、その前にiPadのモデルがどれだけあるかをお示ししておきましょう。
iPadのモデルは現状たったの4種類です。それが以下の4つ。
・iPad Pro
・iPad Air
・iPad
・iPad mini
上記4つです。
沢山モデルがありすぎて何選んだらいいか分かりにくいパソコンとは違い、なんとなく選びやすそうな気はしますよね。
また、上にいくほど性能が良く、下にいくほどあまり性能が良くないので、覚えておくといいでしょう。(つまりiPad proが最高性能、iPad miniが低性能)
その①:手書きに使うか否か
医学生がiPadを選ぶときに、100%考えなければならないこと、それが
✔iPadをノート作成に使うかどうか
です。
iPadに手書きでノートを取りたい場合と、iPadを閲覧用でしか使わない場合で、はっきりと選ぶべきモデルが分かれます。
結論から言ってしまうと、
手書きに使う → iPad pro一択
閲覧用 → iPad pro 以外
になります。
理由は簡単。
iPad pro以外は現時点で筆記には使いにくいからです。
なぜ使いにくいのか?それは後で詳しく解説しています。
とりあえず、今は基準の紹介ですので、ここまでにとどめておきます。
その②:サイズ
次に選ぶ基準として挙げるのが、サイズです。
現時点で発売されているiPadのサイズは、5種類あります。それが以下。
・12.9インチまたは11インチ(iPad Pro)
・10.5インチ(iPad Air)
・10.2インチ(iPad)
・7.9インチ(iPad mini)
以上5種類です。
が、見ていただければわかるように、選択するモデルによってサイズはほぼ固定されています。
サイズを選べるのはiPad Proのみで、それも12.9インチか11インチかの二択になります。
結論から言うと、
✔好きなサイズでオッケー
です。
注意点として、サイズが大きければ大きいほど当たり前ですが重くなります。
あまりにも大きいサイズを選んでしまうと、iPadの利点である「機動性」を失いかねませんので、注意が必要です。
その③:価格
最後の基準は、誰もが気にすると思いますが、やはり「価格」です。
現時点での最低価格は以下。
・iPad Pro → 8万4800円(税別)~
・iPad Air → 5万4800円(税別)~
・iPad → 3万4800円(税別)~
・iPad mini → 4万5800円(税別)~
上記の通りです。
最も安くで3万円~と、結構お値段が張ることが分かると思います。
部活でのイベントごとや、趣味などでお金が飛ぶ医学生にとって、この金額は大金だと思います。
ただし、安いからという理由で下のモデルを買うと後で地獄を見るので、妥協することだけはおすすめしません。
ちなみに、僕は安いからという理由だけで、中古の安いiPadを購入したのですが、本当に使いにくく、「安いものには安いなりの理由があるんだな」と気づき、最上位のiPad Proの購入に至りました。
余談:容量はあまり気にする必要なし
多くの方が、「どれだけ容量があればいいの?」と思ってらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言いますと、
・多かろうが少なかろうが使いやすさには関係ない
です。
その理由は、
「現代ではクラウドサービスが発達しているから」
です。
例えばですが、Google DriveやDrop Boxという名前を皆さん、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
これらがいわゆる『クラウドサービス』にあたり、Wi-Fiなどの通信環境があればどこにいてもファイルを保存し放題、取り出し放題という夢のようなサービスになります。
つまり、画像や文書などのファイルを、ネット経由で外部の保管場所に保管できるということです。
簡単に言ってしまえば、現代において端末の容量はほとんど必要ないということです。
クラウドサービスについてはこちらの【医学部】iPadに必ず入れるべきアプリ5選〈超効率化できます/もう元には戻れない〉で詳しく解説しています。
ですから、例えば同じモデルであっても、容量がちょっと増えるだけで数万円の価格差になることはざらにありますから、安い方がいい場合は容量を気にせず、一番少ないものを購入すべきです。
が、以下のような方の場合は例外的に容量を気にした方がいいかもしれません。
✔専門的な医学アプリを大量に入れたい
✔iPadでゲームもしたい
このような場合、最低限の端末容量では不足する可能性が高いため、1ランク上の容量のものを買うことをおすすめします。
理由は簡単で、これら機能は端末の容量に依存するから。
ゲームそのもののデータはクラウド上に保存することは難しいですし、専門的アプリも全て端末内に保存しなければなりません。
したがって、必然的に多めの容量を確保することが必要になります。
※そんなにたくさんの医学系アプリを入れることは普通ないため、めったに容量が足りないという事態にはなりませんが。
・ゲームや重い学術アプリを入れたい → 1個上の容量のものを買う
・PDFのデータ(教科書やプリント等)だけ沢山入れたい → 最低限の容量で大丈夫
iPad全モデル徹底比較

ここではiPadの全モデルを、ここまで示してきた基準を当てはめて比較してみます。
医学生であるみなさんの用途、要望に応えられるように徹底的にリサーチしてまとめてみました。
使えるApple Pencilで比較
込み入った話になりますが、iPadでは現時点でapple pencilという「ペン」を使うことができます。ノートをiPadで取ったり、iPadに手書きで書き込む場合、この「ペン」が必須になってきます。
このペンには、第一世代と第二世代という2つがあるのですが、現状第一世代はおすすめできません。
その理由は「使いにくいから」です。使いにくいポイントはたくさんありますが、真っ先に一つ挙げるなら、「持ち運びがしにくい」こと。

上の画像を見てください。これは第一世代のapple pencilを充電しているところです。
第一世代は「書きやすい」に特化するために、電池持ちが悪く、頻繁に充電しなければなりません。したがって、上のスタイルが持ち運びの定番になってきます。
しかしながら、これがめちゃめちゃかさばります。見てもらえばわかりますが、カバンに入らないくらいデカいです。
頻繁に持ち運びを繰り返し、その場その場でたくさんのメモやノートをとる医学生にとって、この特徴は死活問題に関わります。
他にも、第一世代は第二世代と比べて長く、かさばりますし、形状も丸くつるつるで、すぐにどこかに転がっていき、「壊れ」ます。一本で14000円ぐらいするので、すぐに壊れるのも嫌ですよね。
ということで、必然的に第二世代のペンを使うことになりますが、なんと現時点でこの第二世代のペンを使うことができるのがiPad Pro しかないのです。

上の画像が、僕が現在のメイン機にしているiPad Proです。
見ていただければわかるように、ペンが横にコンパクトに収まっています。この状態で充電もできますし、持ち運びも楽なので完璧と言っていいでしょう。
Apple pencil 第二世代を使うべき → 使えるのは現状iPad Proのみ
つまり、『iPadでノートを作ろう、取ろう。』と考えている場合は、確実にProを選択することになります。

サイズで比較

上の写真を見ていただければ、大体のサイズ感は分かると思います。
サイズ感がつかみにくい方のために、ちょっと身近なものと比較してみます。
・12.9インチ(iPad Pro) → 「人体の正常構造と機能」より一回りデカい
11インチ(iPad Pro) → 「人体の正常構造と機能」とほぼ同じ大きさ
・10.5インチ(iPad Air)
・10.2インチ(iPad)
・7.9インチ(iPad mini) → 「チャート式」とほぼ同じ大きさ
以上のような感じです。

上の画像がiPad Pro12.9インチと「人体の正常構造と機能」の比較になります。
上辺と左辺をぴったり合わせていますが、「人体の正常構造と機能」よりも一回り大きいことが分かると思います。
11インチのiPad Proはこれより一回り小さく、ちょうど「人体の正常構造と機能」と同じサイズになります。
miniに関しては、大学受験でよく使われる参考書、「チャート式」とほぼ同じ大きさです。
ただの「iPad」および「iPad Air」に関しては、これらの中間サイズということでイメージはできるでしょう。
価格で比較
最後の基準である価格で比較してみます。
これは先ほど示したのとほぼ同じです。
・iPad Pro → 8万4800円(税別)~
・iPad Air → 5万4800円(税別)~
・iPad → 3万4800円(税別)~
・iPad mini → 4万5800円(税別)~
以上のようになっています。

上記の画像のようにすると分かりやすいかもですね。
一番上のiPad Proは、最高性能のものを買えば15万円近くかかるので価格としては圧倒的に高いです。
逆に、一番下のiPadは性能が価格の割りに高く、コスパがいいモデルであると言えそうです。
ただし、先ほども言った通りiPadでノートを作りたい、手書きでメモを取りたいなどであれば、絶対にProを選んだ方がいいです。


まとめ

さて、医学生向けiPadの選び方解説、どうだったでしょうか?
結構詳しめに解説してきましたが、本音を言うと「無料で公開していいのかな?」という感じです(笑)
まあ、それは冗談ですが、iPadの選び方は実際難しく僕も最初は苦労しました。
モデル数が少ないとは言えやはり高い買い物です。なんとしても自分に合ったものを見つけたいと思うのは当然の成り行きでしょう。
この記事を読んでいただいた皆さんに、自分に合ったiPadが見つかることを願っております。
ちなみに僕のブログでは、今回紹介した基準でおすすめのiPadを厳選紹介しています。
もしよければそちらもお読みください。
また、iPadの使い方や、医学部生におすすめのアクセサリ、アプリは順次記事として無料公開します。
併せて参考にしてくださいませ。

