【徹底解説】医学部の試験がしんどいポイント5つ【平易なワケない】

医学の勉強
初心の医学生
初心の医学生

医学部の試験ってしんどいって聞くけど本当にしんどいのかな?

どういうポイントでしんどいって言われているのか知りたい。で、どうやってそういう試験を突破していけばいいのか教えてほしい。

上記のような悩みに答えていきます。

この記事の内容

・医学部の試験が簡単じゃない理由

・医学部の試験がしんどいポイント5つ

・医学部の試験を乗り越えるコツ紹介

上記内容でお送りしていきます。

ところで、この記事を書いている筆者は現役の医学部生ですが、一応自分の大学内では修羅と呼ばれる1~2年生をくぐってきているため、ある程度医学部の試験の実情は知っているつもりです。

また、他大学医学部の試験の現状や進級についてもたくさん話を聞いてきているため、大局的なお話ができると自負しています。

2年間ちょいで合計30以上の試験をこなしてきている筆者だからこそできる話、そして試験の乗り越え方を詳しく解説していきます。

ちょっとした小手先のテクニックから、本当に基礎的な試験対策法まで解説しているので是非最後までお読みください。

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医学部の試験は「簡単」じゃない

医学部の試験でのしんどいポイントを話していく前に大前提からお話ししましょう。

医学部の試験はとにかく大変

です。

ネット上の情報を見ていると、

「医学部の試験は入試に比べると格段に平易である」

「医学部受験さえ乗り越えればあとは簡単」

と無責任な情報が沢山流れてきますが、実際に多くの医学部生の話を聞いてきた経験から言わせてもらうと、

入試に比べて医学部の試験が簡単

だなんてデマもいいところですね。

そう言い切れる理由を以下簡単に説明していきましょう。

「これまでの試験」と「医学部の試験」の本質は全く異なる

簡潔に言うと、医学部の試験が入試までの試験と根本的に異なる理由は

専門知識を問われるか否か

にあります。

例えば、これまで医学部生が受験してきた入試や高校までの定期試験では、国語や数学のような普遍的な知識を問われてきました。

対して、医学部の試験では基礎系の試験を除き「完全な専門知識」が求められることになります。

つまり、以下ですね。

これまでの試験 → 普遍的な知識が問われる → 単純な暗記だけでよかった

医学部の試験 → 高度な専門知識が問われる → 難度の高い理論や知識が必要

もちろん、これまででの試験でも単純な暗記だけでは到底無理な科目もありましたが、結局のところ大半が暗記で済み、参考書も豊富な状態での挑戦でした。

対して医学部の試験では専門的な知識を問われるのはもちろん、後述のように一回一回の試験範囲が膨大で、なかなかどうして簡単であるとは言えないでしょう。

医学部の試験がしんどいポイント5つ

では、具体的に医学部の試験のどういった点が「しんどい」のか?

それをまとめたのが以下。

✔試験範囲がとにかく膨大

✔授業が分かりにくい

✔再試験・追試験・最終試験の存在

✔1年間の学費と人生が毎回懸かる

✔情報弱者は確実に落ちる

それぞれ簡潔に説明していきます。

試験範囲がとにかく膨大

何よりも、医学部の試験が「しんどい」一番の理由は試験範囲が膨大であるということに尽きるでしょう。

例えば、臨床科目と称される「内科・外科」の各科目では出題範囲として標準○○学等の教科書を提示されることが多々あります。

以下、標準神経病学のテキストを例示します。

水野 美邦 (監修), 栗原 照幸 (編集), 中野 今治 (編集)

上記教科書は全体で600ページありますが、これが一回の試験のうち「1科目」分の出題範囲となります。

また、教科書を指定している以上、理論上は教科書のどこから出題されても文句を言うことができません。

そして医学部の試験の大半は一回の試験で5~10科目以上の科目を有しますから、単純計算で言えば専門的な書籍、数千ページ分が一回の試験範囲になるわけです。

そこで、参考までに大学受験で用いられる書籍のページ数をお示ししておきます。

参考

数学・青チャート … 643ページ

英語・NEXT STAGE … 511ページ

物理・物理、物理基礎の全て … 595ページ

医学部の入試ではこれら参考書の内容を1年かけて身につけるのに対して、医学部のたった一回の試験ではこれら数十冊分の範囲をこなすことになるわけです。

医学部入試の全試験範囲 = 医学部の試験1回分の範囲

と考えれば如何に医学部の試験範囲が広いかお分かりいただけるかと思います。

また、1回の試験での科目数自体は大学によっても変動があり、場合によってはこれ以上に範囲が大きくなることもあるわけです。

これを見て、少なくとも「医学部は定期試験よりも入試の方が難しい」とは言えないでしょう。

試験範囲がとにかく膨大 → 勉強しても勉強しても終わらない範囲に絶望

授業が分かりにくい

これまで、医学部生が突破してきたであろう中学、高校のころの定期試験、そして医学部入試はある程度分かりやすい授業、そして分かりやすい参考書が担保されており、それらをやりこむことで突破することは不可能ではなかったはずです。

しかしながら、医学部の授業はとにかく分かりにくく、少なくとも学生に対して分かりやすく理解してもらおうという授業はほぼ0に近くなります

また、「コレをやっておけば大丈夫」という王道の参考書も存在しません。

つまり、理解がおぼつかないにもかかわらず、膨大な量の試験範囲からランダムに試験問題を出題されるわけです。

これを聞くだけでもどれだけ医学部の試験が大変かということは想像できるかと思いますが、更に医学部の試験は「国家試験やCBT」などで重要な内容には全く重きを置かず、「教授の趣味・嗜好」で出題される場合が多いです。

つまるところ、教授や出題者の「自己満足のための試験」ということですね。

特殊な内容を理解するためだけに費やされる医学部の試験勉強は、取り組んでいるだけでかなり虚無感に襲われがちです。

医学部の授業は分かりにくい → 自力で理解し試験に挑む必要がある

再試験・追試験・最終試験の存在

そして、大学に関わらず(医学部に限らず)、最初の試験で充分な成績に達さなかった場合は再試験・追試験・最終試験が存在しており、これが救済措置になっている場合が多いです。

本来であれば、救済措置としての位置づけですからありがたく思うはずなのですが、医学部では「貴重な時間を奪う存在」として忌み嫌われています。

例えば年末年始の休みの期間であったり、夏休みや春休みなどの長期休暇であったりがこういった試験類の勉強時間で削られてしまうわけですが、常日頃から実習などで忙しい医学部生にとって、まとまった休みは必要不可欠です。

したがって、それら休みが削られることはある意味死活問題であり、医学部生は1人の例外もなく最初の試験で合格しようと努力(もしくは願望)します。

落ちた人間に対して「自己責任」というのは簡単ですが、周辺環境など不可抗力で落ちてしまうことも多々あり、単純に頑張ればいいというものでもありません

再試験・追試験・最終試験の存在 → 落ちることによる体力的、精神的プレッシャーが大きい

1年間の学費と人生が毎回懸かる

これも非常に特徴的で、他大学であれば単位を落としたところで仮進級などの制度が整っており、進級自体には影響がない場合が多いですが、医学部含めた医療系学部は事情が違います。

文部科学省の定めるカリキュラムをこなす必要性から、1つでも試験を落とすと(最後まで受からないと)進級要件を満たせず、自動的に留年という扱いになってしまいます。

留年してしまうと、1年間学習が遅れてしまうばかりか、同学の人間からは切り離された挙句、1年分の学費と1年分得られたはずの収入が得られないという機会損失を被ります。

医師の平均年収は1200万円程度ですから、

1年間分の学費(60万円~400万円以上)+1年間分の給料(1200万円相当)

を失うことになります。

これはかなりデカい損失ですから、皆死に物狂いで進級をかけて試験に挑むわけで、人生など1ミリもかかっていなかった高校時代までの試験とは圧倒的に緊張感が違います。

医学部の試験は一回一回に留年の重みが乗っかる → 留年すれば数千万円単位での損失が生じるマネーゲーム

情報弱者は確実に落ちる

そして最後は「しんどい」ポイントというよりかは、残酷な一面と言った方がいいかもしれませんが、医学部受験までは自頭が良く勉強だけができればしっかりと成績上位層になれていました。

しかしながら、医学部にひとたび入学してしまえば周りは「頭のいい」猛者ぞろい。いい成績どころかその中で埋もれてしまう危険性も出てきます。

しかしながら、幸か不幸か、医学部の試験では、基本的に平均的な点数を取っておけば、まず間違いなく進級していくことができます。国家試験もよく知られている通り、絶対評価ではなく相対評価であり、下位何人かに入っていなければ高確率で合格することが可能です。

その中で他者に差を付けようと思えば、必須なのが「情報力」。

「誰かれ教授は○○の内容を良く出してくるらしいよ」

「△△科目ではあの範囲だけしっかりと勉強しておけば合格点を取れるらしいよ」

と言った細かい情報を集められなかった場合、つまり情報の網の外にいた場合、高確率で試験に落ちてしまいます。

逆に言えば、医学部の試験は情報がなければ立ち向かうことのできない「質の悪い」ものが多いと言い換えることもできますが、なんにせよ合格には情報力がものを言います。

そして、残念ながらヒトの助けを借りられない一部の人間は、高確率で留年への道を歩んで行ってしまうわけです。

非常に残酷ですよね。

医学部の試験では情報力が大きな武器になる → コミュ力がない人間は高確率で試験に落ちる

もう一度、医学部の試験がしんどいポイントをまとめておきます。

✔試験範囲がとにかく膨大

✔授業が分かりにくい

✔再試験・追試験・最終試験の存在

✔1年間の学費と人生が毎回懸かる

✔情報弱者は確実に落ちる

医学部の試験を乗り越えるコツ

医学部の試験が以下にしんどいかということは分かっていただけたかと思います。

ここからは、そんな医学部の試験を乗り越えていくための戦略をお示ししていきます。

是非活用してみてください。

テクニック編

「小手先の」テクニックもあれば、かなり有用なテクニックもありますが、ここでは代表的なものを三つご紹介しておきます。

✔エナジードリンクを飲む

✔ストレス解消をする

✔学外のオンライン予備校を活用する

軽く解説していきますね。

エナジードリンクを飲む

そのまんま、エナジードリンクを飲むことです。

医学部の試験前には、過度な緊張感と疲労感の為なかなか勉強内容が身に入らなかったり、ふらふらしたりという現象が起きがちです。

そんな時に意外と活躍してくれるのが、エナジードリンク。

カフェインはもちろん、身体にしみわたる有効成分がふんだんに含まれており、想像以上に試験前にはおすすめです。

ちなみに筆者愛用のエナジードリンクを含め、おすすめのものは以下の記事でまとめています。

ストレス解消をする

医学部の試験前にはかなりストレスがたまることが多いです。

・試験結果悪かったらどうしよう

・勉強が全然進まない

そんな時は、かなりストレスが溜まっていることが考えられます。

したがって、試験前には特に何かしらのストレス解消法を試してみることをおすすめします。

こんなストレス解消法もアリ

・短時間の間ゲームに勤しむ

・夜間のランニング

・好きなものを食べまくる

・いつもより早く就寝する

etc...

筆者が良くやっているのは友人とスポーツをしてみる、だとか大声で叫んでみる、とかでしょうか。

無論、周りの迷惑にならないようにストレスの解消をしてくださいね。

学外のオンライン予備校を活用する

医学部の授業が非常に分かりづらいと言いましたが、それもそのはず。基本的に大学の教員というものは「研究や診療」が本業であって、教授することが本業ではありません。

したがって、この分かりにくさを補完するためによく使われるのが「医学部生向け」予備校の存在です。

有名どころではMECやTECOM、medu4、Q-assistなどがあり現在では低学年からでも利用する方が増えている印象です。

確かに、大学教員の意味不明な解説を聞くよりかは、的を射た分かりやすくまとまった内容を聞く方が100倍勉強になるのは言うまでもありませんよね。

筆者も現在医学部3年生ですが、既にメジャー、マイナーは一通りさらっている感じです。(大学の講義には正直価値がないと思っています)

これら予備校の授業をオンライン受講するようになってから、試験勉強の進捗スピードが格段に上がったのを実感しています。

非常におすすめです。

なお、これら講義の受講には、筆者はiPadをおすすめしています。

是非他記事も読んでみて下さい。

基本的な対策編

最後に、医学部の試験対策の基礎を示しておきます。それが以下の2点。

✔過去問に取り組む

✔グループで勉強する

軽く解説しておきます。

過去問に取り組む

ド定番と言ってもいい対策法ですが、医学部の試験は8割方過去問で攻略できるといっても過言ではありません。

先ほど試験範囲がとにかく膨大であるということに触れましたが、少し矛盾する様ですがこれら範囲を馬鹿正直にすべてやったところで、試験には合格できません。

それは、「試験の傾向」を把握できないためです。

どんな試験にだって出題傾向があるように、医学部の試験にももちろん出題傾向があります。

例年出やすい分野であったり、特定の分野を好んで出題してくる教員も一定数います。これら傾向を把握するために、試験問題の過去問に取り組むというのはごく自然な成り行きでしょう。

時折、過去問の利用を好ましく思わない大学教員がいますが、むしろ過去問を利用しないと試験の抜本的な対策など物理的には不可能ですので、使わざるを得ないのが現状です。

過去問利用 → 教員の出題傾向把握 → 優先的に勉強すべきことを見つける

グループで勉強する

情報弱者は医学部の試験を突破できないと言いましたが、その解決策となるのが「グループでの勉強」であると言えるでしょう。

大勢で勉強していれば、自分の苦手な分野を他の人に聞きながら勉強できるため効率がいいばかりか、自分が暗記していない分野を横断的に勉強することが可能になるので、非常に勉強効率が上がります。

事実、医学部生の大半が、試験直前期は複数人で固まって勉強しており、これが定番の勉強スタイルとなっているようです。

また、グループで一緒に勉強することでストレス解消になることもありますし、心配事を共有することもできますから、非常に効果的です。

グループでの勉強 → 情報を補完し、暗記を効率よく行える

最後に

いかがでしたでしょうか?医学部の試験がしんどいポイントから、そのしんどい試験を乗り越えるための方法をいくつかご紹介してきました。

ただ、いくら医学部の試験がしんどいと言っても、しっかりと医学部受験を突破してきた皆さんの場合は心配無用です。これまでの勉強習慣をそのまま医学部向けに昇華させるだけで、きちんと試験を突破していくことは可能だと思います。

過度に恐れることなく、正しい対策法で医学部の試験を乗り越えていくことをお勧めします。

なお、このブログでは他にも医学部生向けの情報記事を多数発信しています。

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