【意外と難しい】解剖実習の感想文を公開します【参考OK/書き方も解説】

医学の勉強
悩める医療系学生
悩める医療系学生

学校で解剖実習があったんだけど、感想文を書くみたいだ。どんな風に書いたらいいのかな?

普段、なにかしらの感想文を書いたことないし、一から書き方を教えてほしい。

もし、誰かが書いたものがあるなら、ちょっと参考にしたいから見てみたい。

上記のような悩みに答えます。

この記事の内容

・解剖実習の感想文を書く時に気を付けるべきポイント解説

・感想文を書くにあたって実習中に意識すべきこと

・筆者が書いた解剖実習の感想文公開(参考OK)

この記事を書いている僕は医学部に所属しています。

そして、実際に数年前に解剖実習を経験しており、かなり記憶に残る実習をさせていただきました。

今回は、その実習を通し個人的に考えたことを記事にするとともに、現役の医療系学生の皆さんに実習の感想文の書き方をレクチャーしていきたいと思います。

ちなみに、筆者はプロのライターであり、2年間ぐらいはライター経験があるため、人よりは文の構成を知っているつもりです。

この記事はあくまで「感想文の書き方」をメインとした記事です。

実際に実習に挑まれるにあたり、イメージをつきやすくし、実習の円滑な実施の補助を目的として作っております。

決して「感想文の丸ごとコピー」を想定したものではなく、それらコピペによって読者の方が被る被害に関しては当サイトでは一切責任を負いません。

また、実習に当たっては、ご遺体、ご遺族の方に対して畏敬の念と感謝の心を忘れずに挑み、感想文を書くようにしてください。

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解剖実習の感想文・公開します

早速ですが、筆者が実際に解剖実習に挑んだ後に書いた感想文を、下に置いておきます。

いろいろ説明を聞くよりも、とりあえずは読んでみた方がいいでしょう。

私は、○○年◇月から、△月にかけての解剖実習に参加した。この感想文では、実習初頭に抱いていた一つの目標、及びその成否に関して、さらには実習中に感じたことを述べていく。

 まず、実習前に抱いていた一つの目標である「医師としての素養」を身につけるということ。これは思っていた以上に簡単に身につくものではない、と痛切に感じた。むろん、解剖実習中にご遺体との対面を通して、「人とは何か」「生死とは何か」という、自問自答に明け暮れていたことは当然のこと。

ただそれ以上に、私が医師としての素養であると考える「生身の人間への慈恵の念」を抱くことは難しかった。しかし、難しいとは思いながらも、いかにして生身の人間と向き合うかということに対して、深く考えさせられたことも多い。何十年という時を過ごされてきたご遺体の持つ威厳と、その人体の繊細さ、神秘さには実習回を重ねるごとに度肝を抜かれることばかりで、班員とそろってため息をついたこともある。そのご遺体から感じる多くのことは、私に「人間に対する慈恵の念」を抱かせるには十分すぎるほどであった。

 もちろん、実習は長丁場であったこともあり、時には体調を崩したり、つらい気持ちになったりしたこともあった。しかしながら、ご遺体が私たちのためにいてくださるということを考えると、そんなことはどうでもよくなり、実習にさらに張りが出たことも多かった。実習中、体表下に見える、あまりにも繊細でかつ合理的な人体の器官の数々。そのどれ1つとっても、「医学」の教科書以上の実があり、実際にその臓器を見て学ぶことにより、多くのものを得たと感じる。さらに、私の場合は、実習中に学ぶだけは事足りず、実習外の時間を使って、実習室に足しげく通ったこともあった。それほどに、ご遺体に与えられたものは大きかった。

今回の実習で得た知識、気持ちを常に心に留め置きながら、これからの医学勉強、ひいては医師としての素養をさらに身に着けるための研鑽生活に生かしたいと考えている。

 最後になるが、何を差し置いても御遺体を提供してくださった御故人、そしてその御遺族の皆様方、さらには〇か月以上という長期間にわたり支えてくださった、解剖学教室の××先生はじめ、多くの先生方。加えて、長丁場であるにも関わらず、嫌なそぶりも見せずにずっと隣にいて、良き勉強の仲間となってくれた数人の班員たちには感謝してもしきれない。この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

上記で1000文字程度になります。

難しいように見えるかもしれませんが、パーツに分ければそんなに複雑な文章ではありません。

ある程度文章力がある人であれば、簡単に書けます。

どうやって書くかは次項で説明しますが、自分で「私は文章を書く自信がある」というように思う場合は、ここから先は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

感想文を書くときに注意すべきポイント3つ

しっかりと形の整った感想文を書きたいという人のために、感想文を書くポイントを3つお教えしておきます。

これだけ抑えることができれば、感想文としての体裁は整うので、あとは自分オリジナルの要素を入れるもよし、簡潔に3つのポイントだけ含めて作るもよしです。

そのポイントが以下。

✔目標を明示する → 達成できたか否かを書く

✔実習中に頑張ったことを書く

✔感情の言葉を入れる

以上3つです。

感想文に限って言えば、本当に上記3つで事足ります。

実際に筆者の感想文を用いて、それぞれのポイントを見ていきましょう。

✔目標を明示する → 達成できたか否かを書く

解剖実習に挑むにあたって、目標の明示は必須です。

それは、「ただ、漠然と実習してた」人には、知識含めて何1つ身につかないからです。

筆者の感想文では以下の部分に当たります。

まず、実習前に抱いていた一つの目標である「医師としての素養」を身につけるということ。これは思っていた以上に簡単に身につくものではない、と痛切に感じた。むろん、解剖実習中にご遺体との対面を通して、「人とは何か」「生死とは何か」という、自問自答に明け暮れていたことは当然のこと。

目標として書くべきことはどんなことでもいいです。

「体の構造を深く知りたかった」とか「実際のご遺体を見て、生死観を学びたかった」でもいいですし、「医療系学生として自覚を持ちたかった」でもいいでしょう。

とにかく、目標を明確に文章中に書くようにしてみましょう。

読み手側としても、「この人は実習にどんな気持ちで挑んでたんだろう」というのが明確に分かる文章は、読みやすいです。

また、実習の前後で、あなた自身が何を学び、どんな変化が起こったのかという「変化」を書くのも、分かり易くていいでしょう。

ただし、まかり間違っても、「目標は特になかった」とか「実習に出ないと進級できない」など書いてはダメです。

✔実習中に頑張ったことを書く

感想文ではありますが、自分のやってきたことをしっかりと明示することも大切です。

先ほども言ったような「目標」を書き、その目標をどんな風に達成したのか、達成できなかったのか、ということを書くのが一番簡単でしょう。

筆者の感想文で言えば以下の箇所が該当します。

さらに、私の場合は、実習中に学ぶだけは事足りず、実習外の時間を使って、実習室に足しげく通ったこともあった。それほどに、ご遺体に与えられたものは大きかった。

僕の場合は、一行だけで済ませていますが、もっとたくさんのことをやったという場合は、しっかりとやったこと全てを書いておくのがいいでしょう。

もちろん、感想文はあくまで「解剖実習」の感想文ですから、自慢や成果をメインにしてはいけません。

ある程度の「努力の成果」の主張は、読み手側としては、実習に意味があったのだと、納得できる場合が多いです。

✔感情の言葉を入れる

ありきたりかもしれませんが、「ありがとう」を始めとした感情を表す言葉を感想文に入れると一段と引き締まって見えます。

筆者の感想文では以下の2か所が該当します。

何十年という時を過ごされてきたご遺体の持つ威厳と、その人体の繊細さ、神秘さには実習回を重ねるごとに度肝を抜かれることばかりで、班員とそろってため息をついたこともある。

解剖学教室の××先生はじめ、多くの先生方。加えて、長丁場であるにも関わらず、嫌なそぶりも見せずにずっと隣にいて、良き勉強の仲間となってくれた数人の班員たちには感謝してもしきれない。この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

僕の場合は、あえて難しい言葉で書いているので小難しく見えますが、簡潔に書けば、「びっくりした」と「ありがとう」の2言に凝縮されます。

この2言に、沢山の言葉をくっつけてできたのが上の文章です。

結局のところ、感想文とはいってもポイントだけ抜き取っていけば、なんのことはない、小学生でも書ける作文と同じです。

簡潔に3つのポイントを入れるとこんな感じ

参考までに、今回の3つのポイントを最低限入れた感想文が以下。

僕は実習で「命の大切さを学びたかった」。

そのために毎日の実習で、命の大切さを考えるようにした。

そのおかげで、命の大切さがわかった。

みんなありがとう。

上記です。

もちろん、文体はかなりラフなので本当に書く場合はもっとお堅く書けばいいのですが、概要はどんな感想文であってもこんな感じで良いでしょう。

あとは、これに細かな文章をつけていけば難なく完成します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

解剖実習で学ぶことは本当に多いですが、それを感想文に落とし込むという作業は、多くの人が悩むところではあります。

が、今回ご紹介したように、3つのポイントさえ押さえておけば、しっかりとした形を保った感想文にすることは可能です。

これから感想文を書く人はもちろん、これまで書いてきた人も、一度感想文を見直してみると発見があるかもしれません。

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