
医学部でおすすめの部活ってどういうのがあるのかな?手っ取り早く知りたい。
部活の選び方は前の記事で分かったけど実際どういう部活に当たりが多いのか知りたい。
あと、おすすめ出来ない部活に共通点とかってあったりする?
こういった疑問に答えます。
・いい部活を見極めるポイント
・医学部でおすすめの部活10選
・おすすめしない部活を紹介
上記の内容で進めます。
医学部に入って誰もが心配になるのが、新しい環境に慣れることができるか?ということ。
その中でも、学生生活の質を大きく変える可能性が高い「部活」は慎重に選びたいと思うはず。
部活の選び方自体はこちらの記事【何を選ぶかで人生変わる】医学部・部活選びのまとめで詳しく解説してるので、そちらを読んでもらえれば完璧でしょう。
この記事では、いい部活を見極めるポイントと、その視点で現役医学部生である筆者が厳選した、おすすめの部活10コを「運動部・文化部」に分けて、理由とともに紹介します。
ラストでは、おすすめしない部活も紹介してるのでぜひ最後までお読みください。
医学部でいい部活を見極めるポイント

おすすめの部活を10コ紹介する前に、筆者が厳選に使った3つのポイントを紹介します。
それが以下。
✔個人競技/個人活動か否か
✔お金がかかる競技/活動か否か
✔練習/活動内容がきついか否か
以上3つのポイントです。
それぞれのポイントに、見極めるためのエッセンスが詰まってるので簡単に解説します。
個人競技/個人活動か否か
競技/活動が個人でできるものか否かは
・部活の上下関係の厳しさ
に大きく関わってきます。
考えればすぐ分かりますが、集団で行動する部活は、基本的に自由な行動ができません。また、上下関係がしっかりしていないと競技/活動が成り立たないため、上下関係は厳しい傾向にあります。
別記事でも解説していますが、上下関係の厳しさは部活のしんどさに直結します。
辞めたくなる大きな原因にもなるので、このポイントは重要です。
お金がかかる競技/活動か否か
お金がかかる競技/活動か否かは
・部活での消費の激しさ
に直結します。
これは当たり前ですよね。
お金がかかる競技ほど、入ってから必要なお金も高くなりますし、それに伴って部費なども上がる傾向にあります。
部活を辞めたくなる理由の一つに「お金の消費が激しい」がありますので、見落としたくないポイントです。
練習/活動内容がきついか否か
練習/活動内容がきついか否かは
・体力の消耗
・かかる時間の長さ
に大きく関わります。
練習/活動内容がきつければきついほど、体力と時間は奪われていきます。
基本的に何も入らなくとも忙しい医学部では、自由な時間が貴重ですし、勉強するには体力が必要ですから、このポイントも非常に重要です。
具体的な医学部部活の選びかた
この記事ではお勧めの部活紹介がメインなので、具体的な部活の選び方は省略しますが、別記事に嫌というほど詳しくまとめていますので、そちらを参考にしてください。
医学部でおすすめの部活10選

お待たせしました。ここから医学部でおすすめの部活を10コ、ざっと紹介していきます。
それぞれの部活を選んだポイントは先ほどの3つのポイント
✔個人競技/個人活動か否か
✔お金がかかる競技/活動か否か
✔練習/活動内容がきついか否か
です。
部活紹介の末尾に、それぞれの評価点を『5点満点』で表示しました。
また、『練習/活動内容がきついか否か』については大学によって違いがあると思いますので、筆者の個人的な偏見と所属大学の実態に基づいて算出しました。
このポイントだけ、自分の大学でどうなのかは実際にご自身の目と耳で確かめてください。
医学部でおすすめの部活【運動部編】
陸上部
完全なる個人競技(リレー除く)であることに加え、靴なども手持ちの運動靴でOK。
特殊な靴や道具が必要な場合、少しのお金はかかるが、基本的には費用はそこまでかからない。身一つあればできることが高評価のポイント。
練習はきつい大学もあるようだが、基本的には緩めのところが多い模様。
✔個人競技/個人活動か否か:5点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:5点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:4点/5点
総合点:14点/15点
水泳部
メドレー/集団種目などを除き、ほぼ完全なる個人競技。どれだけきれいに速く泳げるかを自分の中で競う競技であり、精神的にも鍛えられる。
お金は水泳水着さえあれば良く、特殊な道具は何もいらない。多分陸上よりも競技にかかるお金は少ない。
練習内容については何も言えないが、少なくとも筆者の大学では練習は週2回、任意の参加で行われる。また、筆者の大学含め、他大学でもきついという話は聞かないので、何なら陸上部よりもおすすめ。
✔個人競技/個人活動か否か:4点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:5点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:4点/5点
総合点:13点/15点
卓球部
高校・中学からやっていた人間が多いイメージの部活で、競技自体はほとんど個人種目が多い。ダブルスの場合は集団競技になるが、比較的上下関係は緩い。
ラケットなどにお金がかかることが多いが、基本的には競技自体にはお金はかからない。
練習内容は、運動部の中でも緩い方であまりきつくはない。参考までに、筆者の大学では緩いという意味で最も人気のある部活であり、他大でも同じような話を聞くため、競技自体が緩いのかもしれない。
✔個人競技/個人活動か否か:4点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:4点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:4点/5点
総合点:12点/15点
軟式テニス部
ダブルスの場合は集団競技になるが、基本的には個人競技である。
テニスラケットなどに数万円かかることが多いが、基本的にはそこまで競技にお金はかからない。
練習内容は同系統である「硬式テニス」に比べれば緩いことが多く、テニスをやりたいが硬式テニスは厳しそう(後述する)で嫌という場合に選択肢に入ることが多い。
✔個人競技/個人活動か否か:4点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:4点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:3点/5点
総合点:11点/15点
道系部
○○道と名の付く競技をすべてまとめた。
多くの大学で存在する「剣道」「柔道」「空手道」に加え、一部の大学では「合気道」や「弓道」などもある模様。なお、「茶道」「華道」は運動部でないので除外。
日本古来の競技であり、かなり精神的に成熟することが求められる競技が多い。
また、克己などを掲げ自身との戦いを目標にする競技が多いため、個人競技である。
大抵、身一つでできるものが多いが、弓道など特殊な道具が必要な場合は結構お金がかかる場合があるので要注意。
✔個人競技/個人活動か否か:4点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:3点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:3点/5点
総合点:10点/15点
サッカー部
ご存知、集団競技の王道。
同系統の部活にフットサルがあるが、サッカーよりもマイナーでありいろんな意味でおすすめできないのでここでは除外。
競技自体はボールと服さえあればできるため、かかるお金は少ない。ボールは部活で保有している場合が多いため、必要なのはほぼ服のみ。
大学にもよるが、本気で大会優勝を目指している場合は練習内容がキツくなる場合が多いため、要注意。
✔個人競技/個人活動か否か:1点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:5点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:3点/5点
総合点:9点/15点
医学部でおすすめの部活【文化部編】
医学系部
他学部には見られない特徴的な部活動のジャンル。
救急医療の勉強会であったり、解剖学の勉強会であったり、純粋に医学そのものを活動内容とする部活が多い。
活動自体は個人でできるものであり、お金がかかることも普通はなく、活動自体も緩いものが多い。
マイペースに部活参加したい場合はおすすめ。
✔個人競技/個人活動か否か:5点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:5点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:5点/5点
総合点:15点/15点
研究系部
医学系部とは異なり、研究をすることがメインの部活。
例えば、東洋医学であったり、微生物であったり、医学の中でも比較的研究色の強い内容を扱うことが多い。
内容は個人活動そのものであるが、研究成果の発表などでグループディスカッションを行ったりする場合が多い。
お金はかかるわけもなく、活動内容も個人活動の為、きついものになることは少ない。
✔個人競技/個人活動か否か:4点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:4点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:5点/5点
総合点:13点/15点
ボランティア系部
医学部に特有なものではないが、病院内ボランティアなど、附属病院があるからこそできる活動も多く見受けられる。
無償でのボランティア活動が多くを占めるため、交通費、宿泊費等金銭面では少し出費が多い傾向にある。
活動内容は純粋にボランティアをする場合、シビアなものは少なく、自分の経験を磨きながら社会貢献もでき、一石二鳥である。
✔個人競技/個人活動か否か:5点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:3点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:4点/5点
総合点:12点/15点
吹奏楽部(オーケストラ/管弦楽など)
吹奏楽部(オーケストラ)は、文化系部活の中では比較的運動部に似た雰囲気を漂わせる部活の一つ。
それもそのはず。吹奏楽部(オーケストラ)は全員のテンポなどがそろわなければそもそも活動が成立しないため、極度の集団的まとまりが必要になるからである。
お金は、部活そのものが楽器を保有している場合、初期費用は少ないが、後々自分専用の楽器を購入した場合、数十万単位でお金が必要になってくる。
練習内容は、大学にもよるであろうが、かなり体育会系チックなものが多いようである。ただ、その中でもクラシック/ジャズなど幅広い音楽ジャンルを広げられるため、教養をみにつけるには最適。
✔個人競技/個人活動か否か:1点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:3点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:3点/5点
総合点:7点/15点
おすすめしない部活

ここまで、おすすめの部活を紹介してきましたが、もちろん「おすすめ」があるということは「おすすめしない」ものもあるということ。
代表的なものをいくつか紹介します。あくまでも、筆者の基準で選んだものなので悪しからず。
硬式テニス部
医学部に限らず、他の学部に行っても「荒れたところ」が多い部活の一つ。
テニスという競技自体にはお金も時間もさほどかからないが、無駄に意識の高い学生が多かったり、金遣いの荒い学生が多かったりという印象。
したがって練習自体に時間をかけたり、外部との交流に法外なお金をかけたりすることが多い。
たとえ、もしこれを読んでいるあなたが、高校まででテニスが好きだったとしても、医学部の硬式テニス部にだけは入ることをおすすめしない。嫌いになる可能性が高い。
なお、医学部以外の学部であってもサークルとして多数の不祥事を起こしているところがある。
✔個人競技/個人活動か否か:3点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:1点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:1点/5点
総合点:5点/15点
フットサル部(サークル)
サッカーとは違い、室内で行われ、練習もしんどそうではないというイメージを抱きがちだが、意外とシビア。
競技自体にはサッカー同様さほどお金がかからない。また、練習も室内とあって厳しくはないことが多い。
が、多くの大学で、競技を熱心にやっているイメージはほぼない。
つまりは競技外でかなりのお金を消費し、時間も体力も削られることが多いわけである。
もしあなたの大学に存在するならば、入ることはおすすめできない。
✔個人競技/個人活動か否か:1点/5点
✔お金がかかる競技/活動か否か:-5点/5点
✔練習/活動内容がきついか否か:3点/5点
総合点:-1点/15点
他にも入るのをおすすめできない部活は多数
ここで挙げた部活はあくまで代表例です。大学によってはいい部活であることも十分にあり得ますし、逆に想像以上に良くない場合だってあり得ます。
また、ここで挙げた以外にもあまりお勧めできない部活が多数あるのも事実。
しかしながら、文字の都合上、ここでは割愛します。
もしも、自分が入るべき部活が分からないなどありましたら、以下の記事を読んでいただいて自分の感覚で選び、入られることをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
お気に入りになりそうな部活は見つかったでしょうか?
これから医学部に入り、6年間という長い期間を過ごされるわけですから、その長い期間で出会う人たちは本当に一生のお付き合いをする人になるかもしれません。
だからこそ、できるなら良い集団の中で自分の経験/人脈を広げていきたいですよね。
この記事が、そのための部活選びの参考材料の一つになればうれしいです。
他にも部活関連の記事、公開してます。是非。