どうもおGちゃんです。
今回は珍しく、医学部に入ってからの記事を書いていこうと思います。
先日、以下のようなツイートを投稿しました。
医学部って忙しいから、部活選びでかなり入ってからの忙しさが変わるんだけど、
— おGちゃん@医学部生 (@ogchanblog) March 11, 2020
医学部入ってからの部活の選び方解説の記事って需要あるかな...
医学部って忙しいから、部活選びでかなり入ってからの忙しさが変わるんだけど、
医学部入ってからの部活の選び方解説の記事って需要あるかな...
けっこう部活の選び方って不透明で、興味ある人が多いみたいですね。
そこで、今回は医学部入学後、どういう風に部活を選べばいいのか解説していきたいと思います。
医学部・部活の選び方のコツを解説
医学生になると必ず多くの人が受ける、新入生歓迎会。
どれに入ろうか迷うと思うんですが、たった三つのコツで選びきれます。
その1.先輩の雰囲気を読み取る
その2.気になることをズバッと聞く
その3.仮入部を活用する
上記の通り。
今回はこれら三つのコツを解説していきます。
ちなみに僕の場合は最終的に兼部になりましたが、後悔のない部活選びができました。
2020年度の新入生歓迎会は、コロナウイルス流行の為多くの大学で自粛、もしくは禁止される可能性があります。その場合は、この記事の内容を参考にしつつ、自分なりの方法でアプローチすることをお勧めします。
その1.部活の雰囲気を読み取る

どの医学部にもたいてい新入生歓迎会というものがあって、そこで医学部に存在する部活が一度に紹介されます。
もちろん、学内のあらゆる部活が一堂に会しますから、その段階である程度その部活の雰囲気をつかんでおくのも手です。
その後、各部活に分かれて入部希望者向けに説明会や歓迎会が催されます。
そこで見るべきポイントはこれだけ。
他の部活を貶していないか
上下関係が厳しそうか
禁止事項に該当する行為をしていないか
それぞれ解説していきます。
他の部活を貶していないか
他の部活を貶している場合、論外です。
その場合は仮入部はおろか関わることさえ遠慮しておいた方がいいでしょう。
他の部活を貶める=貶めでもしないとその部活への入部希望者が少なくなるということですから。
上下関係が厳しそうか
あとは、気になるのは上下関係。
実はどんな部活でも、新入生歓迎会の際には本性を隠します。普段上下関係が厳しくてブラックで、全然楽しくなくても、先輩たちは狂気じみた演技力で、皆さんのことを騙そうとしてきます。
実際にその演技に騙されて、入ってからあまりにもひどくて、でも辞めたくても圧力をかけられて辞められないという方も大勢います。
では、どうやって見抜くのか?
それは、先輩同士の会話とその際の微妙な表情から見抜くのです。
例えば二年生と三年生のちょっとしたこそこそ話。あとは、その会話中の表情。笑っている中でもぎこちなかったり、ちょっと怒りの表情が入っていたりと、なんとなくわかるはずです。
どんなに隠しても、身内の中では確実に厳しさの片鱗が見えてきます。そこをうまいこと逆手にとって、上下関係を見極めるんです。
禁止事項と思しき行動をしていないか

大学には大学が決めた規則である「学則」と部活に適用される「部活則(大学によって呼び方は違う)」が存在しています。
ここにたいてい書いてあるのが以下。
新入生歓迎会期間中の飲酒の禁止(未成年もいるため)
喫煙の禁止(新入生歓迎会期間か否かにかかわらず)
部活に入るとき、真っ先に気になるのがお酒のことかもしれません。
高校生までの部活と大学からの部活の絶対的な違いは「お酒」があるかないか。
危ないところでは新入生歓迎会期間が終わった瞬間から成年であろうがなかろうが、めちゃくちゃに飲ませてきます。
命が危ないので、ここは見極めたいところですが、これまたどうやって見極めるか。
もちろん、規則で新入生には飲酒させないことが決まっていることが多いですので、普通は飲ませてきません。
ですが、
新入生歓迎会期間にもお酒が存在していて飲んでいる先輩がいる場合
その部活は普段から大量のお酒を飲んでいる場合が多いです。
そして、それはたいてい学年が上で、結構部活の中で権力のありそうな人だったりします。
その場合は確実にお酒を飲む機会が多い部活なんだ、と認識してください。
喫煙も同様に、新入生歓迎会期間中に喫煙している人がいるか否かで見極めます。
その2.気になることをズバッと聞く
医学部・部活の雰囲気を読み取るだけでは、実際の部活の内容や、活動の傾向などを知ることはできないです。
例えば、活動期間や試験前のオフ(休み)の期間などは、試験勉強が非常に忙しい医学部生にとって本当に大切です。
入ってからでは遅い場合もありますから、まだ入退部を決めやすい新入生歓迎期間にしっかりと先輩に質問しておくことが重要です。
こんな事例があります。
試験資料が豊富だから成績の心配はない!!
成績優秀な先輩方が多数在籍中!
試験前は1週間前からオフ!
練習は週2回。自主練もあるから、上達しやすい!
イベントいっぱい!大学生活を満喫しよう!!
それぞれの特徴をあぶりだすための解説をしていきます。
試験資料が豊富かどうか
正直、インターネットが発達したこのご時世、試験資料を一切手に入れられることができないなんてありえません。
試験資料は、大学に入ってから友達づたいでいくらでも手に入りますし、なんなら部活に入らなくとも試験は通過できてしまいます。
聞くべきなのは以下。
・部員しか使うことのできない勉強資料がどれだけ揃っているか
試験資料は正直入らなくたって十分手に入りますから、あとはその資料を使って勉強できるだけの参考書や問題集が十分にあるかということを確認した方がいいでしょう。
医学部において教科書や参考書は一冊当たりが非常に高価で、8000円をたいていは下りません。ですから、どれだけ『無料で』参考書や問題集を手に入れられるかは死活問題です。
特に部員が多い部活の場合は、入部者も多いと考えられますから、参考書や問題集が回ってくる可能性は低いと考えられます。
成績優秀な先輩がいるかどうか
こちらもよくある誘い文句なのですが、先輩に優秀な人がいるからと言って、その部活の部員すべてが優秀であるとは限りません。
また、ブラック部活の場合でも一人二人は要領がよく、たとえめちゃくちゃ忙しくとも成績は優秀である人間がいます。
ですから、本当に聞くべきなのは以下。
・毎年どれぐらいの人間が単位を落としているか(留年しているか)
これをストレートに言っても、しっかりとした答えが返ってくる部活は比較的信頼できると考えていいでしょう。
もちろん、ストレートは嫌だなと思うなら間接的にでも聞いてみると、その部活の勉強に対する姿勢が見えてくると思います。
まあ、やばいところはひた隠しにしてくるので、あとは肌感覚でやばそうな部活だと理解することも大事です。
試験前は1週間前からオフ

中学校・高校までは1週間前からオフでも十分間に合ったかもしれませんが、医学部ではそうはいきません。
少なくとも2週間以上のフリーの期間がなければ、しっかりと膨大な量の医学知識を入れることはできないでしょう。
こういうことを言うと、できる人は文武両道でもちゃんとできているんだぞ、と言ってくる人がいますが無視した方が身のためです。
医学部で文武両道は通用しません。少なくとも試験前は。
しっかりと2週間以上オフを設けているところを選びましょう。
ただし、例外もあります。
それは試験前や試験直後に試合が入っていることが多い部活です。
例えばですがサッカーなどの試合が試験中にあれば、それは直前に練習する必要がありますから、ほぼ確定的にオフなどないと思っていいでしょう。
さっきも言ったように、試験前にオフが存在しないと、確実に成績は良くはなりません。
ですから、聞くとすれば
・試験前のオフって毎回確実にありますか?
という風になりますかね。
練習頻度と自主練の有無の確認

医学部における部活の練習頻度のデフォルトは、週2回です。
それ以上の頻度になってくると、勉強に支障を来しますし、逆に少なすぎるとそれはそれで運動部であれば運動の上達もせず、文化部なら何をやっているかわからず物足りないので、週2回を目安に部活選びをするといいでしょう。
ただし、心にとめておいてほしいのが「自主練」の頻度です。
1週間での練習頻度が多すぎるとたいていの部活が新入生から敬遠されることを分かっていますから、通常の練習であっても「自主練」と表現することが本当に多いです。
ですから練習頻度を聞く場合は以下のように聞くといいでしょう。
・『自主練があると書いてましたが、それに出ないことでのデメリットはありますか?』
自主練のことについて聞かれると、ブラックな部活はたいてい「いや自主練だから出ても出なくてもいいよ」と濁してきます。
しかし、多くの場合何かしらのデメリットがあって、自主練なのにほとんど義務みたいな場合がありますから、これは注意しなければなりません。
イベントがたくさんで大学生活を満喫できる
むしろ医学部においては逆で、イベントが多ければ多いほど勉強時間が削られて、試験前に慌てふためきながらやらなければなりませんから、イベントは適度に。
むしろ少ない方が、勉強という点では非常に有利です。
もちろん、せっかく大学に入ったのだから、大学生らしいことをしてみたいという方もいると思いますので、そのために適度なイベント数なのかを確認する聞き方をお教えしましょう。
『イベントって1年でどれくらいやってますか?』
大体の部活は追いだしコンパ(送迎会)や新入生歓迎会などで2回ほど。加えて運動部であれば年に二回の合宿はほぼ強制参加のイベントとなっており、これらをイベントとして数える部活は少ないはずです。
ですから、たいていは季節のイベントや遠出するイベント (お花見やディズニー、ユニバ、ハロウィーンetc...) をイベントとカウントして、回数を教えてくれます。
その教えてくれた数に+4~+8程度した回数が本当のイベント回数となります。
これが例えば年に12回などになってくるとほぼ月一回でイベントが開催される計算になり、出費も半端なくなります。
僕の知り合いは部活の合宿でかかる金額まで想像していなかったそうで、年四回の合宿で一回当たり10万円以上飛び、かつその一回一回がすべてほとんど飲みメインだったと言っていました。
医学生にとって10万円は大金で、それが年四回もあると「しんで」しまいます。
できるだけそういう部活を事前に見極めて入らないのがベストです。
その3.仮入部を活用する
部活の多くでは、新入生に部活の雰囲気を体験してもらうために、「体験入部」という制度を設けているところがあります。
体験入部が可能な部活の場合、入部を検討している部活は必ず体験しておくことをお勧めします。
その理由は以下。
・入部前と入部後のイメージの差をできるだけ少なくするため
・先輩に気に入られると入部がしやすくなる
医学部に限らず、大学における部活動やサークル活動は入る前のイメージと入ってからのイメージが大きく異なる場合が多いです。
例えば、
「こんなにお金がかかるとは思っていなかった」とか「こんなに練習内容がきついとは思っていなかった」など、多くの場合いいイメージが悪いイメージに変わります。
そういった場合には、部活をやめるという選択肢しかありませんが、やめること自体が難しい部活もあるため、できるだけ最初から入らないように、そういったギャップを埋めるためにも体験入部をお勧めします。
そして、いくら新入生に部活に入ってほしいからと言っても、先輩方も人間です。
部活に対してやる気のなさそうな人や、入ってから人間関係でトラブルを起こしそうな人の場合はできるだけ入れたくないと思ってしまいます。
逆に言えば、先輩に気に入られるような何かがあれば、ぜひともうちの部活にということで人気の部活や定員が決まっている部活であっても、入部に有利になる可能性があるということ。
先輩に気に入られようと思えば、歓迎会に参加するだけでなく、体験入部をすることでさらに親密な関係を築けるでしょうからこれまたおすすめです。
まとめ:医学部での部活選びは人生変えるよ
ここまで医学部での部活の選び方を解説してきました。
先輩から部活の雰囲気を読み取る
気になることはズバッと聞く
仮入部を活用する
以上3つがポイントでした。
部活は正しく選んでは入れば確実に人生のQOLを上げてくれます。
得られるのは上下関係、そしてスポーツの楽しさの再実感などなど。
ここだけの話、僕は医学部に入って、部活に入って本当に良かったと思っています。
自分が得られないような知識を、部活では得られます。結局、今ではその知識を使って自分で独立して動いてみたいということで、部活をやめ、起業を目指してこうしてブログを書いていたりします。
これを読んでる皆さんの人生も、豊かに、いいように変わってほしいな、と願っています。

