【医学部】部活をやめたいあなたへ【無理しなくていい/一歩踏み出そう】

医学部生活
悩める医学部生
悩める医学部生

医学部で部活に入ったはいいけどやっぱり辞めたい。

思っている以上に大変だし、何より人間関係がつらい。

お金もかかるし、別に本気でやりたいわけじゃないのに練習を強要されたり、先輩の相手をしなきゃいけないし…。どうしたらいいのかわからない。

かといって、辞めると仲間が大変だし裏切ったと思われたらどうしよう…。

こういった疑問に真剣に答えます。

✔この記事の内容

・嫌な部活に入り続けても無意味な理由

・医学部の部活の悩みを解決

・医学部の部活の実態

・どうやって部活をやめるか「僕はこうやって辞めました」

この記事を書いている僕は、現在医学部3年生。

突然ですが、その「医学部 やめたい」と検索するほどまで部活がしんどいという気持ち、痛いほどわかります。

1年生で二つの部活を兼部した上に、両方とも運動部で、めちゃくちゃしんどかったのですが、最終的には両方とも円満に辞め、今ではこうして好きなことをして生きています。

兼部が地獄だった経験談に関してはこちらの記事をお読みください。

今回はそのつらかった経験から、皆さんの悩みに答えていき、最終的にはどうやって部活を辞めたらいいのか、というとこまで解説していきます。

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結論:つらいなら今すぐ辞めましょう

くどくど言っても仕方ありません。結論から言いましょう。

もし、あなたが今医学部生で、本当に部活をやめたいと思い悩んでいるなら、

速攻辞めるべき

です。

理由は至極簡単。

悩むのは時間の無駄だから

です。

辞めたいと思ってから辞めるまでにかかる長い時間は、あなたにとって何の利益も生み出しません。

いろいろ悩んでいるうちに、貴重な時間は確実に減っていきます。

やりたいこと、勉強したいこと、もっと自分の中で追い求めたいもの、たくさんあると思います。悩み続けて減った時間だけ、自分ができたかもしれないことも減っていきます。

それは本当にもったいないです。

自分の体を、精神を保ち、あなたがやりたいこと、したいことをやり遂げるためにあなたが今すべきことは「部活をやめる」ただそれだけです。

僕も部活辞めました。やめてどうなったかはこちらの【体験談】医学部で部活をやめた結果【180度変わりました/人生変えよう】をお読みください。

僕にも本当にしんどい時期があった

辞められるなら今すぐにでも辞めたいよ!!という方や、そんなんだったら今まで悩んできた意味がないじゃないか!!とか、悩んでいる時間にこそ価値があるんじゃないのか?と言われるかもしれません。

そのお気持ちはよくわかります。

僕も、部活が嫌な時期は死ぬほど部活が嫌でした。そして、ずっと悩んでいました。特に辞めたいと思い始めてからは部活が悪魔のように思えてくるんですよね

「時間も取られるし、やりたいこともできないじゃないか…。そもそも僕はこんなに本気で部活やるつもりなんかなかったし、ここまでお金かかるなんて思ってなかった。先輩に辞めたいなんて言い出すのつらいし、理由だってめんどくさいから、つらいから、なんて言えない!!」

「なにより、医学部で部活に入るのは必須みたいだし、将来就職したときに上下関係ができていなかったら困るかもしれない…。」

そんなことを毎日のように考えていた時期がありました。誰にも相談できずに鬱になりかけた時期もありました。

長い時間かけて、辞めるべきか否かをまるで「人生最大の分岐点」を迎えるかのような気持ちでたくさん悩みました。

しかし、ハタと気づくわけです。「僕が悩んだところで現状は全く変わらない」と。

そして吹っ切れて辞めてみたらどうでしょう。結局何も変わりませんでした。悩んでいたような悪いことは一つも起きませんでした。そして、「ああ、もっと早くに、悩む前に辞めておけばよかった」と思ったわけです。

だからこそ、過去の自分に語りかけるつもりでもう一度言います。

辞めたいなら今すぐ、速攻辞めましょう。そして、あなただけの人生を取り戻しましょう。あなたの人生は虐げられるためにあるわけじゃない。縛られるためにあるわけじゃない。

もっと自分のやりたいことに正直になりましょう。それが、唯一あなたが助かる道かもしれませんから。

【解決】医学部の部活の悩みに答えてみる

思い悩んでいる人に対して、「そんなもの関係ない!!辞めろ!!」とただ言うだけでは生産性がありません。ですから、医学部生のよくある悩みにこたえる形で、それぞれに解決策を具体的に提示していこうと思います。

✔部活に入っている医学生のよくある悩み

・そこまでガチでやりたいわけじゃない

・上下関係がきつい

・お金の消費量が半端ない

・ほかにやりたいことがある

・飲み会などの親睦会がしんどい

以上がよくある悩みでしょう。それぞれに明確な解決策を提示していきます。

よくある悩み①:そこまでガチでやりたいわけじゃない

「医学部の部活はもっと緩いもんだと思っていた」よくあるお話です。

僕もそう思ってました。入るまでは。

これが意外とガチなんですよね。本気で大会優勝目指したり、合宿で数日削られたり、しかもその一回一回で数万円も持っていかれる。本気でない人からすればありがた迷惑ですよね。

解決策は外のコミュニティやもっと緩い部活に属してみること。

例えば「フットサル」なら、フェイスブックやツイッターで検索すればたくさんコミュニティが出てきますし、そういうところで運動するのも一つの選択肢かと思います。

学内にもっと緩い部活があるなら、そこに所属してみるのも手でしょう。

そこまでガチでやりたいわけじゃない → 外のコミュニティに属してみる

                  → もっと緩い部活に所属してみる

よくある悩み②:上下関係がきつい

上下関係に限らず、人間関係は部活内で一番問題になりやすい事柄でしょう。

その中でも上下関係はちょっと特殊。年功序列である医学部の部活ではどれだけ勉強ができようが、どれだけスポーツが上手かろうが、必ず学年が上の人間に従わなきゃいけない。学年が下の後輩にはおごらなきゃいけないとかかっこつけなきゃいけないとか、メンドクサイ人からしたら本当に面倒

もちろん、上下関係がいい効果を生み出すこともあります。自分のキャリアモデルになる先輩とかは部活内に必ずいますよね。

でも大抵はうっとうしい先輩や、メンドクサイ後輩の方が目立ってしまい、そんな少しのメリットにはほとんど目がいかなくなってしまいます。

解決策は一度その部活を離れてみること。

その部活がしっくりこないと思っているなら、少し距離を取るのも手でしょう。

例えば休部だったり、練習に行かない、だったり。物理的に距離を取るのがポイントです。距離を取ることで見えてくるものはたくさんあります。

その部活が本当に自分にとって必要な部活なのか、しっかりと考えることができます。

距離を取れないような部活なら、いっそのこと辞めてしまって構いません。

その部活はあなたに合っていませんから。

上下関係がきつい → 一度その部活を離れてみる → 合わないと思うならやめる

よくある悩み③:お金の消費量が半端ない

医学部の部活に限らず、何か活動をするときにお金がかかるというのは当たり前です。ただし、度を越したお金の消費は時にしんどくなることがあります

例えば年に何回もある合宿のために数十万が飛んでいくとか、コンパのために一回数万円かかるとか、そのお金の出所がたとえ親御さんであったとしても非常に胸が痛くなります。そのお金を払っているのが自分で、それが自分で稼いだお金ならばなおさらですよね。

解決策はかかるお金を減らせないか、人に相談してみることです。

部活内の会計担当の人間だったり、部活の幹部だったり、そういう人に「お金がかかりすぎるんだけど」と相談してみることです。

時折、部活内でお金を管理している人や幹部の人は「お金がかかる」ことを認識していないことがありますから、その場合は、もっと減らせるところを減らしてもらう、とかそういう対策を取ってもらうことができます。

それでも無理な場合はあきらめてその部活を辞めるという選択肢もありでしょう。

お金の消費量が半端ない → 人に相談してみる → 安くならないならやめる

よくある悩み④:ほかにやりたいことがある

他にやりたいことがあったのに…。部活さえなければ…。そう思っている方も少なくないかもしれません。

他にやりたいことがある場合、その部活と両立できないことなのであれば、一度そのやりたいことに注力してみることも一つの手です。

やりたいことを納得いくまでとことんやってみる。なあなあの気持ちでやるのではなく、真剣に精一杯そのやりたいことをやることが重要です

もしも、本当にやってみて「なあなあ」の気持ちでしかできないことなら、それは本当にやりたいことではありません。部活が単に嫌なだけですから、今すぐにでも辞めましょう。

逆に、真剣に取り組めてそれが本当に楽しいと思えることなら、それを続けていけばいい。部活なんて多分気にならなくなります。というか、自然と辞めようという方向になります。

他にやりたいことがある → そのことを一度真剣にやってみる → その結果次第で進退決める

よくある悩み⑤:飲み会などの親睦会がしんどい

パワハラやセクハラ、ハラハラ、ハラハラ言われるこのご時世ですから、ほとんどの大学で強制的な飲酒や上下関係を用いた後輩、同輩への圧力は禁止されています。

ただ、それでも他人の迷惑を顧みず自分の意見を押し付けたり、無理やり何かをさせたりということは後を絶ちません。

医学部でも、時には飲み会などが強制参加になっている部活があると聞きます。

毎週のように先輩に連れられて行かなければいけない、お金も後輩のために出さなきゃいけない。好きでもない酒に口をつけて、毎回しんどい思いをしなければならない。

そんなときの解決法は一つしかありません。

そいつらとの関係を断つことです。人のことも考えられないような人間は残念ながら医学部でなくても存在します。そういう場合は、絶対に関わらないこと

多分ですが、そういう自己中心的な人間は自分のしていることの何が悪いのか全く理解できませんから、言葉で説得しようとしても無駄です。自分の身体、精神を守るために、まずは関係を断つ。

これが一番です。

飲み会などの親睦会がしんどい → すぐに関係を断つ

別に、心底楽しめていれば問題はありません。でももし、合わないと少しでも思うなら、すぐに関係を切って構いません。

将来同じ医師として働くとは言っても、そいつらに影響されることなんかほとんどありませんから。

ここがおかしいよ医学部の部活!!

さて、少し熱が入ってしまいましたが、医学部部活の変わった現状をポイントを挙げて説明していきます。

✔医学部の部活の現状

・新入生歓迎会が参加強制

・学年の人数が少なく、部員の代わりがいない

・部活に入らないと後先がやばいと思わされる

それぞれ今の医学部の部活の現状を如実に表していると思うので、一つずつ解説していきます。

新入生歓迎会が強制参加

1学年の生徒数が少ない医学部にとって、新入生がどれだけ入ってくれるかは部活の存続にかかわります。

また、部員の人数は、部活に対して支給される支援金(たいてい大学が拠出)の金額を決める一つの基準にもなりますから、在校生は必死で新歓をします。

そして、その中で行われる新入生歓迎会は大抵、「新入生参加必須」ですと言われます。

部活に入るのなんか個人の自由なのにもかかわらず、です。

他学部(医療系以外)では新入生歓迎会は強制ではないんですよ。外のクラブチームで運動したりとか、自分のやりたいことをやるなんて他学部では当たり前のことです。

学年の人数が少なく、部員の代わりがいない

医学部は人学年の人数が100人前後と非常に少ないため、一つの部活の人数が非常に少ないです

多くて30人前後、少ないと6学年合わせても数名、というところまであります。

ですから、入ってくれた新入生は神に値しますが、同時に辞められると非常に困ります。

ですから、先輩諸氏はどうにかこうにか部活を辞めないように誘導してきます。

だから辞めたくても辞められないというのが多いわけなんですね。

でも辞めちゃって大丈夫です。辞めて人間関係が崩れるような部活なら、入らない方がよっぽどましでしょう。

いい部活ならやめたところでいざこざにはなりません。むしろ納得して快く送り出してくれるくらい。

もしためらっているなら、一度部員に相談してみるのも手ですね。

部活に入っていないと後先がやばいと思わされる

医学生が陥りがちな「部活入らないと病」。

この記事を読んでいる皆さんにも、心当たりありませんか?部活に入っていない人を無条件で蔑んだこととかありませんか?

だからこそ、自分が逆にその立場になるのが怖いのではないでしょうか?

大丈夫です。心配しなくとも、医学部で部活を辞めたって死にはしません。クラス全員にシカトされることもないし、入っていなかったからと言って留年するわけではありません。

逆に部活を辞めて死んだとか、医学部人生詰んだとかいう人がいたら教えてほしいです。

少なくとも僕の周りで部活を辞めて/部活に入っていなくて後悔している人は一人もみません。

医学部の部活のやめ方

では辞めるという選択に至った場合、どうやって部活を辞めるのか?

4段階の流れを、ちょっと詳しく説明していきましょう。

部活との距離を取る → 多方面の理解を得る → けじめをつける → 辞める

以上の流れになります。本人の属性次第で、流れが変わることはありますが、大まかな流れは上記の通りでしょう。

それぞれ解説していきます。

部活との距離を取る

最も難しく、最も大切な段階がこの最初の段階でしょう。

人間の性質として、仲のいい人間、よく知っている人間が自分のグループを離れていくことを「受け入れられない場合」が多いです。

仲が良ければよいほど、物理的な距離が近いほど、仲間や先輩から受ける反発は大きなものになります。

だからこそ、最初に取るべき行動は距離をとること。

距離を取ることで、あなたのことを「辞めていってもおかしくない人間」だと思ってもらうことが重要です。

万が一、距離をとれない部活である場合(強制的にいろんなイベントに参加させられる場合)は、意地でも行かないこと。

行かなくとも、あなたの部活内での評価が下がるだけであって、辞めやすくなるという意味ではむしろ好都合です。

距離を取り始めると、自然と周りは心配してきます。「あいつ辞めないだろうか?あいつなんかあったんじゃないか?」

そう思わせることができれば、次の段階にも進みやすくなります。

多方面の理解を得る

自分の意見に賛同してくれる人間を増やすことは、なにか決断をする上で非常に重要です。

そういう意味で、部活内の同輩、後輩、先輩の理解を得ることは重要になってきます。

まずは近しいところから、事情を話して自分の考えを分かってもらうこと。そして、時間はかかるかもしれませんが、自分が「辞めるであろう人物」であるということを後輩や先輩などの末端までしっかりと浸透させていきます。

引き止められる場合は、もちろん考えればいいのですが、自分の意見が本当に固まっているのであれば遠慮はいりません。

はっきりと「辞めたい」という意思を伝えましょう。

脅してこられたら、それは犯罪です。無視して辞める方向であることを主張しましょう。(そんな難しい部活は多くはないと思いますが)

僕は最初から「退部」することには引け目を感じていたので、「休部」という形で先ずは理解を得ることを優先しました。

冒頭で「すぐに」辞めようとは言いましたが、辞める決断をしてから徐々に離れて最終的に辞めるのも、難しければ全然ありだと思います。

けじめをつける

医学部は少人数であるため、一人が抜けると非常に部活の運営が困難になる場合があります。

その場合は強く反発されたり、引き止められたりするかもしれませんが、そういった場合に、自分が迷惑をかけるであろう人たちに「どうやってその穴を補うのか」についての案を出しておき、できるだけ迷惑が掛からないようにします。

つまり、自分の担っていた枠に対してけじめをつけるわけですね。

どうあがいても迷惑をかけてしまうという場合は、あきらめましょう。最終手段としては無理やり辞めるというのも手です。

僕の知り合いで、同学が1人しかいない部活を辞めた人間がいます。

その子は、予め部活との距離を取ったはいいが、理解をあまり得られなかったということで、最終的には強硬的に辞めています。

その当時は少し後ろめたい気持ちもあったらしいですが、今となってはすがすがしい気持ちだそうです。

辞める

ここまでの段階を踏んできたのならば、すでに辞める準備は整っています。

後は、グループラインや、公式の場などでしっかりと「辞めます」ということを公言して辞めましょう

僕の場合、全体に向けて言うと今後に支障が出そうな案件があったため、幹部代の先輩に個別ラインで話して最終的には辞めました。

全体で言うのが怖い。みんなの目が怖い、という場合はそれもありだと思います。

最後に~本当に言いたいこと~

人生はあなたのものです

上から目線で何を言ってるんだと思われるかもしれません。

でも、本当にその通りなんです。

あなたの人生は、誰に決められるものでもないし、誰が決めていいものでもない。あなたが、すべてを決めていけるんです。決められるんです。

だから、部活だろうが何だろうが、あなたがそう決めたのなら、それを妨げていいものは本来何もないはずです。

あなたの決断は間違っていない。

その決断の後にあなたを待っているのは、確実に得たかった未来であると僕は確信しています。

なぜなら、僕自身がそういう決断をしてきて「良かった」とおもっているから。

そして同じ境遇の方を数多く見てきたから。

この記事を読んで、一人でも多くの方が、自分の足で人生を歩めるようになれるならこれ以上の幸せはありません。

そして、同じ医学生として、同じ悩みを抱えた人間として、いつか会えることを心待ちにしています。